【ユベル】

デッキの概要

 戦闘ダメージ反射と戦闘破壊耐性という特性を持つ《ユベル》とその進化系を中心とする非常にテクニカルなデッキ
 戦闘だけでなく、除去に対しても進化先を特殊召喚することで対応することができるため、下準備さえ整えば多くのビートダウンデッキに対して拘束力を発揮できる。
 また、手札誘発等による妨害や除去への抵抗力が高く、生半可な妨害では行動をほぼ制限されないタフネスの高さも強み。

《ユベル/Yubel》
効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻   0/守   0
(1):このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(2):攻撃表示のこのカードが攻撃対象に選択された場合、そのダメージ計算前に発動する。
攻撃モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
(3):自分エンドフェイズに発動する。
自分フィールドの他のモンスター1体をリリースするか、このカードを破壊する。
(4):この(3)の効果以外でこのカードが破壊された時に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から「ユベル−Das Abscheulich Ritter」1体を特殊召喚する。
《スピリット・オブ・ユベル/Spirit of Yubel》
効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻   0/守   0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「ユベル」のカード名が記された魔法・罠カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドにセットする。
(3):このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(4):このカードが破壊された場合に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地・除外状態の「ユベル」1体を特殊召喚する。
《サクリファイス・D・ロータス/Samsara D Lotus》
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻   0/守   0
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードをリリースして発動できる。
デッキから「ユベル」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):相手ターンに、自分フィールドに「ユベル」モンスターが存在し、
モンスターの効果が発動した時、このカードをリリースして発動できる。
その効果は「フィールドの「ユベル」モンスター1体を破壊する」となる。
(3):このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「ユベル」が存在する場合、自分エンドフェイズに発動できる。
このカードを手札に加えるか特殊召喚する。
《ナイトメア・ペイン/Nightmare Pain》
永続魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・フィールド(表側表示)の闇属性モンスター1体を破壊し、
「ナイトメア・ペイン」を除く、「ユベル」1体またはそのカード名が記されたカード1枚をデッキから手札に加える。
(2):自分フィールドに「ユベル」モンスターが存在する限り、
攻撃可能な相手モンスターは「ユベル」モンスターを攻撃しなければならない。
(3):自分の「ユベル」モンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。
《ナイトメア・スローン/Nightmare Throne》
フィールド魔法(準制限カード)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、以下の効果を適用できる。
●攻撃力と守備力が0の悪魔族モンスター1体をデッキから選び、手札に加えるか破壊する。
(2):1ターンに1度、自分フィールドの表側表示の「ユベル」モンスターが効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
その内の1体より元々のレベルが1つ高いか1つ低い「ユベル」モンスター1体を、
自分のデッキ・墓地・除外状態から手札に加える。
その後、そのモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚できる。
《ファントム・オブ・ユベル/Phantom of Yubel》
融合・効果モンスター(制限カード)
星9/闇属性/悪魔族/攻   0/守   0
「ユベル」モンスター+攻撃力と守備力が0の悪魔族モンスター
自分の手札・フィールド・墓地の上記のカードをデッキ・EXデッキに戻した場合のみ特殊召喚できる。
このカードは融合素材にできない。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(2):相手モンスターの効果が発動した時、このカードをリリースして発動できる。
その効果は「相手は自身の手札・デッキ・フィールドの「ユベル」モンスター1体を破壊する」となる。

デッキ構築に際して

 第一・第二・第三・第四形態のどれを中核に据えるかで構成内容は変わってくるが、いずれの場合でも構築及びプレイングの難易度は高い。
 なお、《スピリット・オブ・ユベル》以外の《ユベル》系統の特殊召喚効果」の任意効果であるため、「タイミングを逃す」の熟知は不可欠である。

メインデッキモンスターについて

《ユベル》に関連したモンスター

破壊効果フィールドから離す効果を持つモンスター
 《ユベル》破壊し手早く《ユベル−Das Abscheulich Ritter》特殊召喚に繋ぐことができる。

―その他のモンスター

エクストラデッキモンスターについて

《ユベル》ユベルに関連するモンスター

―その他のモンスター

魔法・罠カードについて

《ユベル》ユベルに関連した魔法・罠カード

《ユベル》特殊召喚するカード

―それ以外のカード

戦術

 速やかにユベル破壊するためにフィールドユベル破壊手段を用意する必要がある。
 これを行えるのが《サクリファイス・D・ロータス》であり、以下の手順で《ユベル》を用意できる。

  1. 《サクリファイス・D・ロータス》の(1)で《スピリット・オブ・ユベル》リクルート
  2. 《スピリット・オブ・ユベル》の(2)で《ナイトメア・ペイン》サーチ
  3. 《ナイトメア・ペイン》の(1)で《スピリット・オブ・ユベル》破壊し、《エターナル・フェイバリット》サーチ
  4. 《スピリット・オブ・ユベル》の(4)で《ユベル》特殊召喚
  5. エンドフェイズ《サクリファイス・D・ロータス》自己再生

 上記の手順では《サクリファイス・D・ロータス》リリースして《ユベル》を維持し、相手ターン《ユベル−Das Ewig Liebe Wachter》融合召喚ができるため、先攻ターン目の動きとして狙える。
 それ以外でも《ナイトメア・ペイン》があるので能動的に戦闘ダメージを与えたり、破壊手段と合わせて《ユベル−Das Abscheulich Ritter》等の特殊召喚をするのも良い。
 あるいは、《ユベル》自壊させ、《エターナル・フェイバリット》相手ターン蘇生し、自己再生した《サクリファイス・D・ロータス》と共に進化を狙う事もできる。

 どのような動きにしろ、《ナイトメア・ペイン》が無ければ受動的な動きになってしまうため、安定して自分ターンに回せるために制圧札や手札誘発を厚くする事は重要となる。
 《サクリファイス・D・ロータス》《ナイトメア・スローン》を3枚ずつで6枚体制、《テラ・フォーミング》《ワン・フォー・ワン》《盆回し》《ピリ・レイスの地図》といったカードも含めれば初動はさらに安定する。
 下記の《暗黒の招来神》のルートではさらに《七精の解門》と合わせてさらに6枚の初動札となるが、多すぎないよう適宜調節していこう。

《暗黒の招来神》を用いたルート

 条件:手札《暗黒の招来神》or《七精の解門》《ナイトメア・スローン》の2枚。
 結果:フィールドリンク4、《ユベル》《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》《永遠の淑女 ベアトリーチェ》《ファントム・オブ・ユベル》《サクリファイス・D・ロータス》《エターナル・フェイバリット》
 ※《七精の解門》の場合は括弧内の動きを行う。
 ※現在は《永遠の淑女 ベアトリーチェ》禁止カードに指定されているためこの展開はできない。

  1. 《ナイトメア・スローン》発動し、《サクリファイス・D・ロータス》サーチ
  2. 《暗黒の招来神》召喚し、(1)で《七精の解門》サーチ《七精の解門》の(1)で《暗黒の招来神》サーチ)。
  3. 《七精の解門》の(1)で2枚目の《暗黒の招来神》サーチ《暗黒の招来神》召喚し、(1)で2枚目の《七精の解門》サーチ)。
  4. 《暗黒の招来神》の(2)で《サクリファイス・D・ロータス》召喚
  5. 2体で《破械神王ヤマ》リンク召喚し、《破械神王ヤマ》の(1)で《破械神シャバラ》サーチ
  6. 《七精の解門》の(2)で2枚目の《暗黒の招来神》《七精の解門》)をコスト《サクリファイス・D・ロータス》蘇生
  7. 《サクリファイス・D・ロータス》の(1)で《スピリット・オブ・ユベル》リクルート
  8. 《スピリット・オブ・ユベル》の(2)で《ナイトメア・ペイン》サーチ
  9. 《スピリット・オブ・ユベル》対象《破械神シャバラ》の(1)で特殊召喚し、対象《スピリット・オブ・ユベル》破壊
  10. 破壊された《スピリット・オブ・ユベル》の(4)で《ユベル》を、《ナイトメア・スローン》の(2)で《ユベル−Das Abscheulich Ritter》特殊召喚
  11. 《破械神シャバラ》《破械神王ヤマ》リンク3の悪魔族リンク召喚
  12. 墓地へ送られた《破械神シャバラ》の(2)でデッキ破械魔法・罠カードセット
  13. 《ナイトメア・ペイン》発動し、(1)で《ユベル−Das Abscheulich Ritter》破壊して《エターナル・フェイバリット》サーチ
  14. 《ユベル−Das Abscheulich Ritter》の(4)で《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》特殊召喚し、《破械神王ヤマ》の(2)で《破械神シャバラ》蘇生し、セットした破械魔法・罠カード破壊
  15. 破壊された破械魔法・罠カード効果《破械神シュヤーマ》リクルート
  16. 《破械神シュヤーマ》《破械神シャバラ》《永遠の淑女 ベアトリーチェ》エクシーズ召喚
  17. 《永遠の淑女 ベアトリーチェ》《破械神シュヤーマ》コストデッキから《ヘルグレイブ・スクワーマー》墓地へ送る
  18. リンク3の悪魔族《ユベル》リンク4をリンク召喚
  19. 《ヘルグレイブ・スクワーマー》の(2)で《スピリット・オブ・ユベル》蘇生
  20. 《破械神シュヤーマ》の(2)で《スピリット・オブ・ユベル》破壊して自己再生
  21. 破壊された《スピリット・オブ・ユベル》の(4)で《ユベル》特殊召喚
  22. 墓地《ユベル−Das Abscheulich Ritter》《暗黒の招来神》デッキに戻し《ファントム・オブ・ユベル》特殊召喚
  23. エンドフェイズ《ユベル》の(3)で《破械神シュヤーマ》リリース
    その後、《サクリファイス・D・ロータス》自己再生

 《ユベル》《エターナル・フェイバリット》が揃うので相手ターン相手モンスター融合素材《ユベル−Das Ewig Liebe Wachter》融合召喚できる。
 リンク4には制圧力の高い《召命の神弓−アポロウーサ》破壊と相性のいい《破械雙王神ライゴウ》を用いるといい。

 条件:手札《暗黒の招来神》
 結果:フィールド《ファントム・オブ・ユベル》《サクリファイス・D・ロータス》《破械神ラギア》《光なき影 ア=バオ・ア・クゥー》《破械唱導》墓地《破械神王ヤマ》

  1. 《暗黒の招来神》召喚し、(1)で《七精の解門》サーチ
  2. 《七精の解門》の(1)で2枚目の《暗黒の招来神》サーチ
  3. 《暗黒の招来神》の(2)で2枚目の《暗黒の招来神》召喚
  4. 《暗黒の招来神》2体で《破械神王ヤマ》リンク召喚し、《破械神王ヤマ》の(1)で《破械神シャバラ》サーチ
  5. 手札1枚をコスト《暗黒の招来神》蘇生
  6. 《破械神王ヤマ》《暗黒の招来神》《サモン・ソーサレス》リンク召喚
  7. 《サモン・ソーサレス》効果手札《破械神シャバラ》リンク先相手フィールド特殊召喚し、その後デッキから《サクリファイス・D・ロータス》リクルート
  8. 《サモン・ソーサレス》《サクリファイス・D・ロータス》《光なき影 ア=バオ・ア・クゥー》リンク召喚
  9. 《光なき影 ア=バオ・ア・クゥー》の(1)で手札1枚を捨て、自身を除外して《サクリファイス・D・ロータス》蘇生
  10. 《サクリファイス・D・ロータス》の(1)で《スピリット・オブ・ユベル》リクルート
  11. 《スピリット・オブ・ユベル》の(2)で《ナイトメア・ペイン》サーチ
  12. 《ナイトメア・ペイン》の(1)で《スピリット・オブ・ユベル》破壊して《ヘルグレイブ・スクワーマー》サーチ
  13. 破壊された《スピリット・オブ・ユベル》の(4)で《ユベル》リクルート
  14. 《ヘルグレイブ・スクワーマー》を(1)で特殊召喚し、フィールド《ユベル》を破壊。
  15. 破壊された《ユベル》の(4)で《ユベル−Das Abscheulich Ritter》リクルート。また、墓地《破械神王ヤマ》の(2)で墓地悪魔族蘇生
  16. 蘇生した悪魔族《ユベル−Das Abscheulich Ritter》で2体目の《破械神王ヤマ》リンク召喚
  17. 《破械神王ヤマ》《ヘルグレイブ・スクワーマー》《破械神アルバ》リンク召喚
  18. 《破械神アルバ》の(1)で相手フィールド特殊召喚した《破械神シャバラ》《破械神アルバ》を素材に《破械神ラギア》リンク召喚
  19. 墓地に送られた《破械神シャバラ》効果《破械唱導》をセット。
  20. 墓地《スピリット・オブ・ユベル》《ユベル》デッキ戻して《ファントム・オブ・ユベル》特殊召喚
  21. 《ヘルグレイブ・スクワーマー》の(2)で《サクリファイス・D・ロータス》蘇生

 《ファントム・オブ・ユベル》《サクリファイス・D・ロータス》によるモンスター効果書き換え、《破械神ラギア》による相手モンスターを巻き込んだリンク召喚
 《破械神ラギア》リンク召喚したモンスターによる妨害、《光なき影 ア=バオ・ア・クゥー》《破械唱導》によるカード破壊の6妨害を盤面に構えられる。

デッキの種類

《ザ・カリキュレーター》

 全形態に渡ってレベルが高い《ユベル》と、自分フィールドレベルの合計分上昇する《ザ・カリキュレーター》アタッカーとした軸。
 上述の通り《ユベル》1体で攻撃力3600、《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》であれば4200の攻撃力を得られる。
 どの形態でも高攻撃力を得られるが、《ユベル−Das Abscheulich Ritter》であれば全体除去からの直接攻撃を決める機会も出てくる。
 サーチ手段としては《雷龍融合》の他、発動を伴う効果ではないため《黒き森のウィッチ》サーチして即召喚特殊召喚を目指す構築にすることも考えられる。

 その他、相性の良いカードとして《星に願いを》《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》を採用する手もある。
 《ユベル》《ザ・カリキュレーター》フィールドに存在する時に《ユベル》に対して発動すれば、《ザ・カリキュレーター》攻撃力は6000にまで跳ね上がる。
 単純な強化カードとしての用途の他、ランク10〜12のエクシーズ召喚サポートとしての活用も可能。
 《ユベル》の場合は直接攻撃後にメインフェイズ2で2体を素材として《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》エクシーズ召喚し、バーン効果発動すれば1ターンキルも達成できる。

 やや限定的だが変わり種として《タンホイザーゲート》も検討できる。
 例として《亜空間物質転送装置》などで《ユベル−Das Abscheulich Ritter》《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》の2体を並べ、このカード使用することで、《ザ・カリキュレーター》攻撃力は14400にまで達する。
 エクシーズ召喚の補助としては上記二種よりも使い勝手が悪いが、1ターンキル狙う場合の一案として採用してみるのも良い。

【イヴリースロック】型

 《暗黒の招来神》リンク2をフィールドに並べやすい点を利用して、《ギガンティック・スプライト》経由で《夢幻崩界イヴリース》リクルートしてリンク素材とし、送りつけによる特殊召喚ロックを行うデッキ
一例として、《サクリファイス・D・ロータス》1枚からでも以下の手順でロックが完成する。

  1. 《サクリファイス・D・ロータス》召喚
  2. 《サクリファイス・D・ロータス》の(1)で自身をリリースして《スピリット・オブ・ユベル》リクルートし、(2)で《ナイトメア・ペイン》サーチ
  3. 《ナイトメア・ペイン》発動し、(1)で《スピリット・オブ・ユベル》破壊して《ヘルグレイブ・スクワーマー》サーチ
  4. 破壊された《スピリット・オブ・ユベル》の(4)で《ユベル》特殊召喚
  5. 《ヘルグレイブ・スクワーマー》の(1)で手札から特殊召喚して《ユベル》破壊
  6. 破壊された《ユベル》の(4)で《ユベル−Das Abscheulich Ritter》リクルート
  7. 《ヘルグレイブ・スクワーマー》《ユベル−Das Abscheulich Ritter》《クロシープ》リンク召喚
  8. 墓地《ユベル》《ユベル−Das Abscheulich Ritter》デッキに戻し、《ファントム・オブ・ユベル》《クロシープ》リンク先特殊召喚
  9. 《クロシープ》の(1)で《サクリファイス・D・ロータス》蘇生
  10. 《ファントム・オブ・ユベル》《サクリファイス・D・ロータス》《破械神王ヤマ》リンク召喚し、(1)で《破械神シャバラ》サーチ
  11. 《ヘルグレイブ・スクワーマー》の(2)で自身を除外《スピリット・オブ・ユベル》蘇生
  12. 《スピリット・オブ・ユベル》対象《破械神シャバラ》の(1)で特殊召喚し、対象《スピリット・オブ・ユベル》破壊
  13. 破壊された《スピリット・オブ・ユベル》の(4)で《ユベル》特殊召喚
  14. 《破械神シャバラ》《ユベル》《破械神ラギア》リンク召喚
  15. 墓地へ送られた《破械神シャバラ》の(2)でデッキ《破械唱導》セット
  16. 墓地《スピリット・オブ・ユベル》《ユベル》デッキに戻し、《ファントム・オブ・ユベル》特殊召喚
  17. 《破械神王ヤマ》《クロシープ》《ギガンティック・スプライト》エクシーズ召喚し、(2)で《夢幻崩界イヴリース》リクルート
  18. 《ギガンティック・スプライト》《夢幻崩界イヴリース》で任意のリンク2をリンク召喚
  19. 墓地へ送られた《夢幻崩界イヴリース》を(3)で相手フィールド蘇生

これにより《夢幻崩界イヴリース》送りつけつつ相手ターンリンク召喚のために通常召喚されたモンスターを、《破械唱導》《破械神ラギア》と共に破壊する準備が整う。
《ナイトメア・ペイン》によってユベル以外への攻撃を行えなくするため、自爆特攻でのロック解除も封じられる。

デッキの派生

【ネフユベル】

 デッキビルドパック ヒドゥン・サモナーズの登場前後で構築が大きく異なる。
 登場前は《ユベル−Das Abscheulich Ritter》《ネフティスの鳳凰神》の2体を並べ、毎ターンモンスター魔法・罠カード全体除去するという戦術を軸としていた。

 現在では《ネフティスの祈り手》などを用いて手札《ユベル》破壊して《ユベル−Das Abscheulich Ritter》を展開するギミックとなる。
 手札《ユベル》破壊するため、サーチギミックが重要になる。
 さらにネフティス関連の儀式モンスターを加えて展開する動きとなり、《ユベル−Das Abscheulich Ritter》《ネフティスの鳳凰神》に限らず、ネフティスモンスター破壊してその効果を活用する形である。
 魔神儀を採用した構築であれば、《魂の造形家》を入れることで《ユベル》サーチも可能。
 【ネフティス】のページも参照。

【炎王ユベル】

 自分手札フィールドを簡単に破壊できる《炎王の孤島》を利用して《ユベル》破壊、第二形態・第三形態を展開していくデッキ
 《炎王の孤島》《ユベル》の2枚を手札に揃えればコンボを始動できる手軽さが最大の特徴。
 そのコンボに必要な2枚も《テラ・フォーミング》《融合派兵》に対応するため容易に揃えることができる。
 《炎王の孤島》フィールドから離れた際のデメリットが無視できないため、効果使用後は《神縛りの塚》で上書きするのも手だろう。

 また、他の利点としては《ユベル》特殊召喚するカードフィールドへ維持するリリース要員が必要なくなるのでデッキへの負担が減らせる。
 ただし《炎王の孤島》を利用するには炎王モンスターの採用が求められるため、属性サポートが利用しにくい欠点も存在する。
 採用する炎王候補としては《ユベル》手札破壊できる《炎王獣 ヤクシャ》《炎王の孤島》サーチできる《炎王獣 バロン》などが挙げられるだろう。

 なお、《炎王の孤島》の持つ(1)と(2)の効果を利用すれば上記の【ネフユベル】コンボが完成する。
 相性の良いカードが多く【ネフユベル】【炎王】の混合型も狙えるが、その場合《炎王の孤島》デメリットを回避するバウンスカードもなるべく採用しておきたい。

【メタルフォーゼユベル】

 フィールド表側表示で存在するカード破壊するペンデュラム効果を持った【メタルフォーゼ】との混合型。
 メタルフォーゼ《ユベル−Das Abscheulich Ritter》の全体破壊に巻き込んでもペンデュラム召喚により再展開が可能であり、このデッキに欠けがちな攻勢の布陣を補える。
 メタルフォーゼを2枚用意すれば1ターンに2回の破壊が行えるので、《ユベル》特殊召喚した直後に《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》まで進化させることも容易。

【HEROユベル】

 《エターナル・フェイバリット》《E・HERO フレイム・ウィングマン−フレイム・シュート》サーチできる事を利用して【HERO】と混ぜたタイプ。
 このデッキでは《ユベル》は進化を狙わず、《X・HERO ヘル・デバイサー》サーチして《E・HERO ネオス・クルーガー》《ユベル−Das Ewig Liebe Wachter》融合素材とするのが役目。
 また、《E・HERO ネオス・クルーガー》《X・HERO ヘル・デバイサー》を用いる都合上《E・HERO ネオス》も自然と入り、《E・HERO フレイム・ウィングマン−フレイム・シュート》の(2)も狙いやすくなる。
 《ユベル》単体で手札に来た場合は《D−HERO デッドリーガイ》融合素材《E・HERO リキッドマン》の(2)で墓地に置けると良い。
 もちろん【ネオス・ワイズマン】に寄せても良い。

【幻魔ユベル】

 《暗黒の招来神》《七精の解門》など三幻魔サポートカードを共有している為相性が良い。
 攻撃力0の悪魔族という点も共通しており、状況に応じて三幻魔側の動きを取る事も出来るのが強み。

【デモンスミスユベル】

 デモンスミス展開で作った《永遠の淑女 ベアトリーチェ》墓地へ送った悪魔族《七精の解門》《破械神王ヤマ》《魔界特派員デスキャスター》などで蘇生して展開に絡められる。
 ユベルで展開して《閉ザサレシ天ノ月》からデモンスミスの動きをすることも可能で悪魔族縛りの影響を受けない点でも好相性。
 《DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー》《刻まれし魔ディエスイレ》は【ユベル】で用意できる妨害とは範囲が異なるので、組み合わせることで制圧力が高まる。

このデッキの弱点

 最上級モンスターを主軸とし、それ以外にもコンボ向けのカードを投入していくデッキである以上、手札事故の危険は他のデッキよりは大分高く、酷い時だと何もできずにやられる状況も十分にあり得る。
 とは言え、この問題は構築次第である程度改善可能なので、構築の段階から手札事故対策に腐心することが特に大切だと言える。
 闇属性の宿命でもある《暗闇を吸い込むマジック・ミラー》《聖なるあかり》は勿論、他にもメタカードは多いので注意しておきたい。

特殊召喚封じ

 《虚無魔人》などで特殊召喚を封じられると非常に厳しい展開となる。
 下級モンスター魔法・罠カードで対処できるものを用意しておきたい。

モンスター効果無効

 《スキルドレイン》発動されると、《サクリファイス・D・ロータス》や進化こそ可能だが、「ダメージ誘発効果」「戦闘破壊耐性」「戦闘ダメージ無効効果」などは全て無効化され、単なる攻撃力リクルーターリクルート先も攻撃力0)と化してしまう。
 (例外として《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》《スキルドレイン》影響下でも戦闘破壊はされるものの破壊効果発動する。)
 《スピリット・オブ・ユベル》も無力化され、展開に大きな支障をきたすのは間違いない。

 これらを潰すためにも、魔法・罠カード除去できるカードは準備しておきたい。

特殊召喚効果のすり抜け

 《ユベル》の進化形態はバウンスされて手札に戻ってしまうとほとんどの場合で腐る
 また、デッキバウンスの場合《ユベル−Das Abscheulich Ritter》の進化も行えない。

 ユベル全ての形態がピン挿しになりがちなので、除外されるのも痛い。
 《ナイトメア・スローン》などで一応リカバリーは可能だが、【クシャトリラ】などの裏側表示で除外による場合は再利用がさらに困難になる。
 使うデッキは限られるため専用の対策を取りづらく、そういったデッキが増えた場合は《ユベル》を増やすなどの根本的な部分から対応できるようにするのも手だが、その場合は手札事故の可能性も上がるというジレンマに悩まされる。

 罠カードなどのフリーチェーン発動できる除去効果は、チェーン2以降に発動されるとタイミングを逃してしまい、進化を防がれてしまう。
 また、壊獣除去後に特殊召喚の処理が入るので進化を防がれる。
 これらの対応として、すぐに次の《ユベル》特殊召喚できる準備をしておきたい。

 レベルモンスターの採用率が高ければ自然と併用される可能性がある《No.101 S・H・Ark Knight》《鳥銃士カステル》も、《ユベル》系列全ての特殊召喚効果発動させることなく除去できる天敵である。
 《ユベル》系列はまず通常召喚されず、効果の仕様上攻撃表示で居座ることがほとんどであるため確実に的となる。

攻撃力0・モンスター

 《ユベル》とその進化形態も含んだ攻撃力0のモンスターコントロール奪取できる《レプティレス・バイパー》相手モンスターも含んだ攻撃力0のモンスターリリースして特殊召喚できる《レプティレス・ヴァースキ》などを擁する【レプティレス】は天敵である。
 《ユベル》とその進化形態も含んだ攻撃力0のモンスターの効果の発動を無効にし、戦闘破壊できなかったモンスターバトルフェイズ終了時に除外する効果を持つ《ブレイブアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》も、フィールドに居座る限り機能不全に陥るため早急に除去したい。

 攻撃力0のモンスターを主軸とし、似た戦術の【御巫】【時械神】も相手にすると、お互いに攻め手が無くなり戦況が膠着してしまう。
 また、【神碑】などのモンスターを極力出さないデッキも同様に反射ダメージを稼げなくなってしまう。
 《ガイストーチ・ゴーレム》壊獣といった送りつけができると膠着する事も無くなる。
 ただし、【ユベル】同士のミラーマッチだと送りつけをしても《ナイトメア・ペイン》により、結局お互いにユベルにしか攻撃できなくなってしまう。

このデッキの歴史

第11期以前

 登場から長らくは最上級モンスターである《ユベル》とそれを破壊するためのカードを揃えなければならず、事故率の高いファンデッキであった。
 派生デッキについても同様で、破壊するカードはあっても《ユベル》を安定して引き込むのが難しく、ロマンコンボデッキの域を出ることはほとんどなかった。

第12期

 PHANTOM NIGHTMARE以降に複数のサポートカード《ファントム・オブ・ユベル》の登場で以前より能動的に動きやすくなった。
 特にお手軽に出せながら《無限泡影》《抹殺の指名者》などの妨害カードの代わりになりつつ、ユベルを好きなところから破壊できる《ファントム・オブ・ユベル》の存在は大きかった。
 更に、同時期に登場したデモンスミスとの種族シナジーもあり、【デモンスミスユベル】環境主流デッキの一角にまで駆け上がるデッキパワーを得ることとなった。
 2024年の世界大会では、リミットレギュレーションとの相性の良さもあり、見事世界大会優勝を飾っている。
 結果、24/10/01において《ファントム・オブ・ユベル》制限カード《ナイトメア・スローン》準制限カードとなり、【デモンスミス】にも制限強化が与えられた。

代表的なカード

サンプルレシピ

【ユベル】第3回つりおCS北関東2位 2024.4.14
https://x.com/colorful1130CS/status/1779506903657468344

【デモンスミスユベル】日本選手権2位 2024.7.19
https://x.com/YuGiOh_OCG_INFO/status/1814257627574267928

関連リンク

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