【真紅眼の黒竜】 †
OCG黎明期より高い知名度と人気を誇る、《真紅眼の黒竜》を主体としたデッキ。
原作出身のカードを軸としたデッキの中でも多様性は随一で、バーンや融合召喚・儀式召喚等の多彩な要素を組み込むことができる。
※当wikiではデッキ名を【真紅眼の黒竜】としているが、これは直接的なサポートカードがまだ少なかったころの名残である。
現在ではサポートカードの充実により《真紅眼の黒竜》を中心にしない構築も可能であり、本ページでも事実上【レッドアイズ】についても説明している。
《真紅眼の黒竜/Red-Eyes Black Dragon》
通常モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守2000
真紅の眼を持つ黒竜。怒りの黒き炎はその眼に映る者全てを焼き尽くす。
《伝説の黒石/The Black Stone of Legend》
効果モンスター
星1/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードをリリースして発動できる。
デッキからレベル7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地のレベル7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻し、このカードを手札に加える。
《レッドアイズ・インサイト/Red-Eyes Insight》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札・デッキから「レッドアイズ」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
デッキから「レッドアイズ・インサイト」以外の「レッドアイズ」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
《真紅眼融合/Red-Eyes Fusion》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・特殊召喚できない。
(1):自分の手札・デッキ・フィールドのモンスターを融合素材とし、
「レッドアイズ」モンスターを融合素材とする融合モンスター1体を融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターのカード名は「真紅眼の黒竜」として扱う。
《黒炎弾/Inferno Fire Blast》
通常魔法
このカードを発動するターン、「真紅眼の黒竜」は攻撃できない。
(1):自分のモンスターゾーンの「真紅眼の黒竜」1体を対象として発動できる。
その「真紅眼の黒竜」の元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
レッドアイズ及び関連カードのみでデッキを構築することもできるが、サポートカードの中には厳しい制約のために扱いづらい物もある。
展開力・安定性を高めるために、デッキコンセプトに合わせて相性の良いカードを組み合わせ、弱点を補ってゆくとよいだろう。
―《真紅眼の黒竜》およびレッドアイズ関連モンスター
《真紅眼の黒竜》には、数多くの派生モンスターが存在する。
どのモンスターにもそれぞれ違う特徴があるので、採用したモンスターがしっかりと活躍できるデッキ構築を行いたい。
なお、関連カードには「レベル7以下のレッドアイズ」と指定するものも多い。
大半が闇属性で統一されているため、属性サポートカードも必要に応じて投入できる。
―相性の良いモンスター
―レッドアイズの関連モンスター
―相性の良いモンスター
―《真紅眼の黒竜》およびレッドアイズのサポートカード
―ドラゴン族のサポートカード
―その他相性のいい魔法・罠カード
戦術 †
本項では、レッドアイズと専用サポートによって主に構築された純【真紅眼の黒竜】について記述する。
《真紅眼の黒竜》の展開は《伝説の黒石》によるリクルートが最も簡便だが、《伝説の黒石》はサーチ手段に乏しく、再利用にもタイムラグが生じてしまう欠点がある。
従って戦線維持のためには《真紅眼の鎧旋》等による蘇生も併用する必要が生じ、迅速な墓地肥やしが求められる。
更に、《伝説の黒石》・《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》・《真紅眼の鋼炎竜》は墓地にレッドアイズを要求する効果を持ち、墓地リソースの確保はここでも重要な課題となる。
そのため、《レッドアイズ・インサイト》を使用して《真紅眼融合》をサーチし、《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》を融合召喚するという動きが基本となる。
この過程で3〜4枚のレッドアイズを墓地に確保できるので、《真紅眼の鎧旋》での展開や前述のモンスター効果に繋げやすくなる。
なお《紅玉の宝札》も優秀な墓地肥やし効果を持つが、コスト範囲の狭さから手札事故のリスクが伴うため、構築段階からよく調整したい。
戦闘においては、《真紅眼の黒竜》は攻撃力が低くアタッカーとして心許ないため、各種素材として活用したい。
《黒炎弾》や《真紅眼の鋼炎竜》、《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》、《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》によるビートバーンで相手ライフを削ってゆくことになるだろう。
このとき、《伝説の黒石》や《真紅眼融合》による特殊召喚を除去で妨害されるとリカバリーが難しいので、相手の伏せカードは事前に潰しておきたい。
攻めきれない場合は、《黒鋼竜》を装備して打点を補いながら必要なカードをサーチしたり、《伝説の黒石》を手札に戻しながら凌ぎたい。
《黒炎弾》によるバーンに特化したデッキ。
自分フィールドに《真紅眼融合》で出した《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》が存在すれば、《黒炎弾》2回と《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》の効果で8000以上のバーンダメージを叩きだせる。
《真紅眼融合》と《黒炎弾》2枚の計3枚で先攻1ターンキルが可能なため、手札交換カードを利用していち早く揃えたい。
また、2枚目の《黒炎弾》は《連続魔法》や《魔法石の採掘》、《マジック・キャプチャー》でも代替可能。
デュアルモンスターのサポートカードを投入し、レッドアイズデュアルモンスターの効果を活用するデッキ。
特に、上級デュアルモンスターのリリースを軽減し、召喚権を追加する《化合電界》は有力なサポートカードとなる。
手札からレッドアイズデュアルモンスターと《伝説の黒石》を同時に召喚できるので、エクシーズ召喚も狙いやすい。
装備カードに関する効果を持ったレッドアイズを中心にした、【装備ビート】要素の強い構築。
《真紅眼の黒刃竜》をフィールドに出して制圧することが主戦術になるので、《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》をはじめ、融合素材兼装備カードにする為の戦士族を多めに採用する。
装備カードは《黒鋼竜》・《真紅眼の幼竜》・《鎖付き真紅眼牙》が中心になるが、《真紅眼の幼竜》は《真紅眼の黒刃竜》に対応せず、ほぼ《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》専用になる。
《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》と相性のいい装備カードも採用し、【ギア・フリード】寄りの構築にすることも可能。
融合素材にする戦士族の選択によっては、他カテゴリとの混合構築も考えられる。
主に破壊効果を持つ《ロード・オブ・ザ・レッド》を主軸とした構築。
墓地を肥やすカードを多めに採用しておき、レッドアイズモンスターや《黒竜降臨》を積極的に墓地へ送れば、少ない手札消費で儀式召喚が行える。
あるいは通常モンスターを多めに採用して《高等儀式術》で儀式召喚を狙っても良いだろう。
カードの効果が発動した際に破壊効果が発動する関係上、任意のタイミングで除去できる様にフリーチェーンカードを多めに採用したい。
自分のカードも破壊できる点を活かして、《盗人の煙玉》や《ゴブリンのやりくり上手》とのコンボを狙ってみるのも面白い。
《高等儀式術》を採用する場合、レッドアイズ要素を少なめにして儀式召喚のサポートカードと通常モンスターの比重を大きくするという手も考えられる。
レッドアイズ関連の儀式モンスターはレベルが4と8なので、《高等儀式術》とレベル4の通常モンスターを入れれば無理なく両者を組み込むことができる。
さらに、儀式召喚をサポートするモンスターもレベル4が多く、比較的安定した儀式召喚ができる。
レベル4のモンスターをかなりの数投入するため、この構築ならランク4のエクシーズ召喚もできなくはない。
だが、他のデッキほど特化している訳ではないため、視野に入れるなら《高等儀式術》で墓地へ送った通常モンスターを蘇生させるカードの投入も検討するべきだろう。
《真紅眼の不死竜》を中心にし、《アンデットワールド》軸【アンデット族】の要素を取り入れた構築。
《アンデットワールド》の効果によりフィールド・墓地のモンスターは全てアンデット族になるため、《真紅眼の不死竜》の効果を活かすことができる。
《真紅眼の不死竜》自身もアンデット族だが、《伝説の黒石》・《真紅眼の幼竜》・《紅玉の宝札》などレベル7以下のレッドアイズを指定するカードは問題なく使用できる。
ただし、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》などのドラゴン族のサポートカードは使用できなくなる。
【アンデット族】も参照。
《超魔導竜騎士−ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を中心にし、《真紅眼融合》による融合召喚のほか、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》のリンク召喚に重点を置いた構築。
【真紅眼の黒竜】の要素をどの程度残すかは個々の判断次第だが、最低でも《真紅眼融合》をサーチできる《レッドアイズ・インサイト》とあちらのコストに適する《真紅眼の飛竜》は採用したい。
詳細については【ドラグーンビート】のページ及び【ドラグーンビート】真紅眼の黒竜軸を参照の事。
上級聖刻によって《真紅眼の黒竜》を展開するデッキ。
構築次第で《黒炎弾》・《真紅眼の闇竜》・融合召喚・シンクロ召喚・エクシーズ召喚といった様々な要素を組み込むことができる。
上級聖刻によるリクルートだけでなく、《聖刻龍王−アトゥムス》で《伝説の黒石》をリクルートできるため、迅速な展開が可能になる。
そのため《真紅眼の遡刻竜》や《真紅眼の鎧旋》が腐りにくく、《真紅眼の凶雷皇−エビル・デーモン》も採用しやすい等のメリットがある。
なおランク7だけを狙うならば、《聖刻龍−アセトドラゴン》と《聖刻龍−トフェニドラゴン》だけに絞ってもよい。
聖刻をリリースして特殊召喚が可能な《オッドアイズ・セイバー・ドラゴン》も検討できるだろう。
また、《ミニマム・ガッツ》で聖刻をリリースし、リクルートした《真紅眼の黒竜》から《黒炎弾》や《真紅眼の闇竜》に繋げれば、1ターンキルも難しくはない。
【真紅眼の黒竜】と【暗黒騎士ガイア】の混合デッキ。
レベル7・融合素材のサポートカードを共有できる暗黒騎士ガイアを投入し、《天翔の竜騎士ガイア》や《始祖竜ワイアーム》を融合召喚する。
《真紅眼の黒竜》と通常モンスターサポートを共有できる《暗黒騎士ガイア》、特殊召喚が容易で汎用性が高い《暗黒騎士ガイアロード》、妥協召喚可能な《疾走の暗黒騎士ガイア》が採用候補になる。
発動時に暗黒騎士ガイアをサーチする効果を持つ《混沌の場》も採用できる。
更に《混沌の場》でサーチができる《黒竜降臨》を採用し、《天翔の竜騎士ガイア》でサーチした《螺旋槍殺》の効果で捨てるのも有効。
サーチ効果に必要なカウンターは、融合素材の2体の他、《伝説の黒石》や《沼地の魔神王》を使うことで楽に溜める事ができる。
サーチ・サルベージ・リクルートは豊富だが、単体ではステータスの低い最上級通常モンスターを多めに採用するので、手札事故の危険性がつきまとう。
通常モンスターの総数を少なめにする、《龍の鏡》の墓地融合や《オッドアイズ・フュージョン》を活用する、通常モンスターサポートを多めに入れて戦えるようにするなど、事故を抑える作りにしたい。
効果モンスターの暗黒騎士ガイアや下級ドラゴン族を中心に採用する事で安定性は高くなるものの、爆発力は低下し、《始祖竜ワイアーム》の融合召喚もし辛くなる。
いずれにせよ回しやすいデッキにするため、各カードの枚数や融合召喚方法を入念に調整する事が求められる。
ペンデュラム召喚のギミックを取り入れたタイプ。
主要モンスターに最上級モンスターが多いこのデッキの展開力をペンデュラム召喚で補い、エクシーズ召喚にも容易に繋げる事ができる。
《真紅眼の黒炎竜》をペンデュラム召喚する事で再度召喚がしやすくなる他、《真紅眼の鋼炎竜》と《相克の魔術師》で《覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン》・《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》のエクシーズ召喚も狙える。
レベル7のペンデュラムモンスターはエクシーズ素材としても有用だが、その場合再利用がほぼ利かなくなる点には注意。
また、ペンデュラム召喚関連のカードはレッドアイズ関連のカードと直接のシナジーがなく、どちらかに偏ると事故に繋がるので、バランスの調整が難しい。
基本的にはレベル7のペンデュラム召喚を行える【オッドアイズ】や【オッドアイズ魔術師】にレベル7レッドアイズを投入する形になる。
詳しいカードについては上記のページを参照。
【真紅眼ヴァレット】 †
【ヴァレット】との混合タイプ。
詳細はリンク先を参照。
【真紅眼ディアボロス】 †
《闇黒の魔王ディアボロス》をもう一方の主力に据えた構築。
《闇黒の魔王ディアボロス》は、闇属性モンスターのリリースをトリガーに特殊召喚できるため、《伝説の黒石》が自身の効果でリリースされた際に特殊召喚できる。
さらに、《伝説の黒石》と《黒鋼竜》は共にレベル1であり《リンクリボー》の自己再生コストとしてリリースできるので、《リンクリボー》自身のリリースも含め《闇黒の魔王ディアボロス》の特殊召喚の機会を多く用意できる。
召喚権こそ消費するものの《金華猫》でこれらのカードを蘇生しリリースすれば、自分のターン毎に《闇黒の魔王ディアボロス》を特殊召喚しつつレッドアイズモンスターのリクルートまたはレッドアイズカードのサーチが可能になる。
また、この方法を使えば《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を経由することで実質《金華猫》1枚から容易にランク8へ繋げることができる。
なお、墓地に対する依存度が通常の構築以上に高くなるためその点は注意が必要。
《スキルドレイン》の影響の少なさと高攻撃力のモンスターを出しやすい点に加え、《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》の融合素材となる《魔晶龍ジルドラス》が《スキルドレイン》を守れることに着目したデッキ。
《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》や《真紅眼の亜黒竜》は《スキルドレイン》の影響下でもリカバリー能力を備えたアタッカーとして運用できる。
特に後者の効果で出した《真紅眼の黒竜》は攻撃力が4800となり、《スキルドレイン》の状況下ではかなりの制圧力を誇る。
また、《伝説の黒石》や《黒鋼竜》も《スキルドレイン》の影響を受けずに運用が可能。
基本的には要となる《真紅眼融合》以外の展開札は極力控え、相手の行動を妨害することに徹した【メタビート】のような構築が望ましい。
他の多くの【ドラゴン族】と同じく、この【真紅眼の黒竜】においても特殊召喚を活かしたモンスターの展開や、墓地肥やしによる蘇生を多用することになる。
そのため《虚無魔人》や《大天使クリスティア》等の特殊召喚封じ、《王家の眠る谷−ネクロバレー》等の墓地封じ、《閃光の追放者》や《マクロコスモス》等の除外などを受けると動きが止まってしまいやすい。
レッドアイズ及びサポートモンスター、そして相性の良いモンスターには闇属性・ドラゴン族が多く、種族属性が偏っている。
そのため、《聖なるあかり》等の属性メタ、《アンデットワールド》等の種族メタはどうしても強く影響を受けてしまう。
また、ミラーマッチや同じドラゴン族系統のデッキを相手とする場合、出張採用されたビーステッドなどに完封されてしまうこともある。
このデッキ特有の弱点として、《真紅眼融合》の重篤なデメリットが挙げられる。
《真紅眼融合》には、「使用したターンに他の召喚・特殊召喚が一切行えなくなる」という重いデメリットが付属している。
融合召喚したモンスターが除去を受けたり、効果を無効にされた場合、セットはできるもののそのターン中の立て直しは難しい。
特に先攻1ターン目であっても手札から妨害してくる《灰流うらら》は、対策も《神の通告》や《透破抜き》など一部のカウンター罠や《墓穴の指名者》程度とほとんどないため天敵といえる。
無理に動こうとせずカウンター罠をセットして1ターン待ったり、それらのカウンター罠を《王家の神殿》で強引に発動できるようにするか、他の融合召喚の手段を取り入れるのがいいだろう。
代表的なカード †
関連リンク †