鳥獣族/Winged Beast †
翼を持ち、飛行するモンスターの多くが属する種族。
大会賞品限定2種を含まず、TERMINAL WORLDまでで323種類が登場している。
属性別では闇属性116体、光属性14体、地属性7体、水属性13体、炎属性19体、風属性154体。
風属性モンスターが全体のおよそ5割を占める一方で、BF・RRといった鳥獣族カテゴリがほぼ闇属性で構成されるために闇属性モンスターも3割を超える。
また、魔法・罠除去・バウンス効果を持つカードが多く、《ネフティスの鳳凰神》・《鳥銃士カステル》・《風帝ライザー》といった今昔の環境上位で活躍したモンスターも存在している。
シンクロ召喚導入初期には、それぞれのレベル内で秀抜なチューナーだった《BF−疾風のゲイル》や《霞の谷の戦士》が、デッキの枠を越えて多用されていた。
変わり種としては《D.D.クロウ》が墓地利用へのメタカードとして多くのデッキに投入され、また警戒もされていた。
攻撃力はあまり高くないものも多いが、下級アタッカーはカテゴリに属していたり汎用性の高い効果を持つものが多い。
一方守備力は低く、2000を超えるものが特殊召喚モンスターや最上級モンスターすら少ない。
種族としてのサポートは少なく、他の種族と混合であるものも多い。
しかしその中で《ゴッドバードアタック》は一段と秀でたサポートであり、これが【鳥獣族】を組む意義を大きくしている。
当初から第3期までは数もサポートカードも少ない不遇な種族の1つであったため、実戦的な【鳥獣族】を組む意義はほぼ皆無であった。
第4期終盤に《ゴッドバードアタック》が登場し、ストラクチャーデッキ−烈風の覇者−の発売頃から次第に強化され始めた。
第5期〜第6期では、種族混合デッキにおいて《ゴッドバードアタック》を中心に活躍する【剣闘獣】等が主流デッキの一角を占めた。
第6期中盤から【BF】が主流デッキの一角を占めたが、鳥獣族である利点は専ら《ゴッドバードアタック》の運用のみで、鳥獣族の強みを活かせるようになるのはドラグニティなどの登場を待つ事になった。
そのドラグニティでは有用なサポートカードも複数登場したため、専ら鳥獣族は統一するより種族混合デッキにおいて活躍する事が多くなった。
第9期ではエクシーズ召喚を中心とする【RR】が登場した事により、鳥獣族縛りのモンスターこそ出しやすくなったが、こちらも【BF】と同じくカテゴリとしてのまとまりが強く、未だにカテゴリに捉われない【鳥獣族】を組む利点は薄い。
その後も【ハーピィ】の強化や、【LL】や【シムルグ】といったテーマデッキの登場により、少しずつ鳥獣族をサポートするカードも増えてきつつある。
- 「鳥獣」とは本来は鳥と獣をまとめて指す言葉であるため、原則として獣の含まれないこの種族を表す名称としては不適切なネーミングである。
英語名は「翼のある獣」といったニュアンスで、ファンタジー的なモンスターも多いゲームにあったものとなっている。
- 原作・アニメにおいて―
孔雀舞が鳥獣族中心であるハーピィを全てのデュエルで使用。
原作では飛行能力を持ち、それゆえにほかの種族とは一線を画すメリットがあった。
- 漫画GXでは、天上院吹雪が「スフィア」シリーズを使用している。
- アニメ及び漫画5D'sでは、クロウ・ホーガンがBFを使用している。
- アニメZEXALIIでは、神代璃緒が氷に関連した名のついた水属性・鳥獣族のモンスターを中心としている。
- アニメ及び漫画ARC-Vでは黒咲隼が闇属性・鳥獣族のRRを使用している。
また、シンクロ次元のクロウ・ホーガンは従来のBFに加えてA BFを使用している。
この両者が同時に活躍したために、第9期では鳥獣族内での闇属性の比重が急速に高まった。
闇属性ではないが、隼の妹の瑠璃も風属性・鳥獣族のLLを使用する。
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