【トゥーン】 †
トゥーンモンスターの直接攻撃を軸とするビートダウンデッキ。
構成によっては、【ビートバーン】や【除去ハン】、【ロックバーン】等の要素も入る。
高いライフ・アドバンテージ獲得能力と耐性による粘り強さを両立するのが強みだが、直接的なカード・アドバンテージ獲得手段をほぼ持たず、後述の「召喚酔い」問題が足を引っ張るなど12期現在では純テーマデッキとして組むと扱いの極めて難しい上級者向けのデッキとなっている。
ただ、その独特な出自により元々他カテゴリの名を内包するモンスターが多く、出張採用とのシナジーはある程度保持している。
なお、ここでの《トゥーン・ワールド》は《トゥーン・キングダム》とほぼ同義とする。
《トゥーン・キングダム/Toon Kingdom》
フィールド魔法
(1):このカードの発動時の効果処理として、
自分のデッキの上からカード3枚を裏側表示で除外する。
(2):このカードはフィールドゾーンに存在する限り、
カード名を「トゥーン・ワールド」として扱う。
(3):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
自分フィールドのトゥーンモンスターは相手の効果の対象にならない。
(4):自分フィールドのトゥーンモンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに破壊されるモンスター1体につき1枚、
自分のデッキの上からカードを裏側表示で除外できる。
《トゥーンのもくじ/Toon Table of Contents》
通常魔法
(1):デッキから「トゥーン」カード1枚を手札に加える。
《トゥーンのしおり/Toon Bookmark》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):「トゥーンのしおり」以外の「トゥーン・ワールド」のカード名が記されたカード
または「トゥーン・ワールド」1枚をデッキから手札に加える。
(2):自分フィールドの「トゥーン・ワールド」が効果で破壊される場合、
代わりに墓地のこのカードを除外できる。
―トゥーンモンスター
最初期に登場したトゥーンモンスターは、召喚ターンに攻撃不可というデメリットに加え攻撃宣言時にライフコストが要求される等、クセが強い。
例外的にデメリットがない《トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール》か、リリースを必要としない《トゥーン・マーメイド》以外は扱いにくいと言える。
それ以外ではSTRUCTURE DECK−ペガサス・J・クロフォード編−以降に登場したトゥーンモンスターをメインに採用したい。
これらは以下の共通した効果を持つ。
(1):このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。
(2):自分フィールドに「トゥーン・ワールド」が存在し、
相手フィールドにトゥーンモンスターが存在しない場合、
このカードは直接攻撃できる。
(4):フィールドの「トゥーン・ワールド」が破壊された時にこのカードは破壊される。
同じく召喚ターンに攻撃不可が設定されているが、《トゥーン・ワールド》の存在如何に関わらず召喚できるのが特徴。
ただし、《トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール》や《トゥーン・マーメイド》と違い、直接攻撃には《トゥーン・ワールド》の存在が不可欠。
自壊の条件は《トゥーン・ワールド》が破壊された場合であり、バウンス等でフィールドから離れた場合は適用されない点も覚えておきたい。
なお、これらより後に登場した《トゥーン・サイバー・ドラゴン》以降のトゥーンモンスターにはこの自壊条件は存在しない。
―トゥーンモンスター以外のモンスター
相性の良いモンスターも存在するが、《トゥーン・キングダム》等の恩恵を受けられるわけではないので採用しないという構築も悪くはない。
エクストラデッキに比重を置かないデッキであるため、個々人の柔軟な構築が求められる。
―エクシーズモンスター
基本的には下級トゥーンモンスターでランク4、同時展開可能な《トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール》でランク6を採用したい。
また、《トゥーン・サイバー・ドラゴン》2体で《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》→《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》と経由できるのも頭に入れておきたい。
―シンクロモンスター
―融合モンスター
―リンクモンスター
特にリンク召喚に適したギミックが存在するわけではないものの、コントロール奪取カードである《コミックハンド》が投入できるため、相手の高リンクモンスターを奪って大型リンクモンスターをリンク召喚できる場合がある。
そのため、汎用性のあるものはある程度種類を充実させておく事をお勧めする。
―トゥーンカードに関連するカード
2種類のサーチカードが存在するが、片方のサーチにのみ対応するもの、両方のサーチに対応するものが混在している為、注意が必要である。
―《トゥーン・キングダム》(《トゥーン・ワールド》)を守る為に採用するカード
《トゥーン・キングダム》はその性質上、除去された時の損失が著しく大きいため、これらの類のカードで守りたい。
―サーチ・ドローカード
―展開補助
―デメリット回避
トゥーンモンスターの持つ召喚ターンに攻撃不可のデメリットを回避し、ライフを削る速度を上げる。
デメリットを共有できるカードを採用するのも良い。
―各種族専用のサポートカード
トゥーンモンスターは複数の種族が混在するカテゴリであるため、そのサポートカードを採用する場合はある程度種族統一を意識した構築となる。
―その他のカード
戦術 †
トゥーンモンスターは相手モンスターを介さず、直接攻撃を狙える事が強みである。
ゆえに単に高攻撃力のモンスターに攻撃する必要はなく直接攻撃が主となるが、戦闘破壊しなければならないモンスターはできる限り処理するように。
基本的に裏側守備表示モンスターへの攻撃は避け、リバースした時や場合の誘発効果等を無効にする。
《トゥーン・キングダム》を破壊されるとトゥーンモンスターが巻き込まれ甚大な被害を被る。
どうしても破壊効果を止められない場合は《砂利ケーン》の様なカードで破壊以外の方法でフィールドから離すか、トゥーンモンスターの効果の方を無効にしてフィールドに留まらせる手もある。
そのターンはトゥーンモンスターが無防備となるため、《幽鬼うさぎ》等の手札誘発でやり過ごしたい。
《トゥーンのもくじ》に関してだが、【魔導書】や【図書館エクゾ】等ではデッキ圧縮のため3枚連続で発動される事が多い。
が、【トゥーン】では《トゥーンのもくじ》を使い切ってしまうとその後のトゥーンカードをドローする確率が下がるため、状況に応じて一度に発動する枚数は考えなければいけない。
上級トゥーンモンスターを少なくし、《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》等を主力とする。
《トゥーン・ゴブリン突撃部隊》も、壁や相手の《スキルドレイン》への対策程度にはなる。
この場合はハンド・アドバンテージ及び戦闘破壊を重視し、【除去ハン】の要素を入れたい。
上記の様な上級トゥーンモンスターのサポートはほとんど採用せず、除去を中心に採用する。
《トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール》と《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》、《トゥーン・仮面魔道士》を中心にし、魔法使い族のサポートを投入したデッキ。
【魔法族の里】のギミックを入れることで除去への耐性を付与し、《ディメンション・マジック》等のサポートカードを投入することで展開を容易にできる。
《魔法族の里》を採用すると、《トゥーン・キングダム》との併用ができなくなるため、この場合は《トゥーン・ワールド》を採用することになる。
耐性を重視して《トゥーン・キングダム》を使いたいならば、《魔術師の右手》を軸にする事となるだろう。
他にも《墓守の偵察者》などのリリース確保が容易なモンスターを入れることで安定性も高められる。
《マジカル・コンダクター》や《召喚僧サモンプリースト》も相性が良く、展開力を強化できる。
《一族の結束》も採用できるが、その場合魔法使い族以外のトゥーンモンスターが採用しにくくなる。
【ウィッチクラフト】のギミックを入れ、守りをさらに固めたり《ウィッチクラフト・バイスマスター》の融合召喚を狙うのも面白い。
【スキルドレイン】同様《スキルドレイン》を張ってハイビートを行っていくが、こちらは《トゥーン・キングダム》のもたらす耐性の恩恵に預かれる。
主力となるトゥーンモンスターは攻撃力が高く召喚の楽な《トゥーン・サイバー・ドラゴン》に《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》、それにレベル4にして2300の攻撃力を誇る《トゥーン・ゴブリン突撃部隊》も採用できるだろう。
直接攻撃ができなくなるが、除去としては《コミックハンド》・《トゥーンのかばん》が役立つ。
特に《コミックハンド》は相手に依存するとはいえ、奪ったモンスターは《スキルドレイン》下でも直接攻撃が可能であり、それを軸にして構築しても良い。
《サイクロン》等の単体除去によるトゥーンモンスターの連動破壊にはある程度耐え得るが、全体除去への備えは《スターライト・ロード》等をメインデッキから採用し万全にしたい。
ただし肝心の《スキルドレイン》自体が制限カードであり、何らかのサーチ手段を確保するか、あるいは《暴君の暴言》の様な似た効果のカードでの補強手段が必要である。
《トゥーン・リボルバー・ドラゴン》、《レッドアイズ・トゥーン・ドラゴン》、《トゥーン・ブラック・マジシャン》の3体は、いずれも闇属性のレベル7なのでサポートカードの共有が図りやすい。
さらに、後者2枚は特殊召喚効果で相互に特殊召喚し合えるため、一度デッキが回れば一気にフィールドを制圧することも可能になる。
《七星の宝刀》や《闇の誘惑》で除外したこれらのモンスターを、《銀河超航行》や《闇次元の解放》等で帰還させるのがもっとも手軽に展開する方法である。
それ以外には、ペンデュラムスケール8を用いてペンデュラム召喚する方法をとっても良いだろう。
ただし、爆発力と引き換えに手札事故の可能性は高まるリスクは承知しておきたい。
《伝説の黒石》や《黒魔族復活の棺》などでも展開できるため、これらのカードと併用して少しでも手札事故の危険性を減らしたい。
地属性でありシナジーに乏しかった《トゥーン・バスター・ブレイダー》も、活躍させたいのであれば《クシャトリラ・バース》(及びそれをサーチ可能な《クシャトリラ・ユニコーン》)を投入することでリリース無しでの召喚が可能になった。
制圧手段としては、ドラゴン族をエクシーズ素材に混ぜる事で《黒熔龍騎ヴォルニゲシュ》を(フリーチェーン効果を備えさせた上で)エクシーズ召喚可能。
また、単体の汎用性は低いが《トゥーン・ドラゴン・エッガー》を採用しておく事で、トゥーンモンスターのみで征竜エクシーズモンスターをエクシーズ召喚する事ができるようになる。
《極征竜−シャスマティス》ならば、エクシーズ召喚したターンにエクシーズ素材の《レッドアイズ・トゥーン・ドラゴン》とデッキから《巌征竜−レドックス》を落とす事で《レッドアイズ・トゥーン・ドラゴン》を蘇生し、そのターンにもう1度効果を使う事もできる。
更に相手ターンは《焔征竜−ブラスター》を落としての除去と、両ターンでの活躍が期待できる。
【ゴーレム】要素にトゥーンモンスターを採用したタイプ。
従来の【ゴーレム】の動きに加え、《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》等の大型モンスターを《コミックハンド》で奪い、《トゥーン・キングダム》の耐性を得つつ高火力の直接攻撃を喰らわせる。
《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》や《アームズ・ホール》を複数採用する性質上通常召喚が行いにくいため、採用するトゥーンモンスターは《トゥーン・ハーピィ・レディ》・《トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール》等の特殊召喚モンスターを推奨する。
相手フィールドに高攻撃力・高レベルモンスターを送りつける為、相手のレベル依存のリクルートを行う《トゥーン・マスク》や、相手の攻撃力依存のバーンを行う《シャドー・トゥーン》も好相性。
【ゴーレム】の性質も多く含むため、【トゥーンゴーレム】の項も参照の事。
【トゥーンコロシアム】 †
※2024/07/01より《カイザーコロシアム》が禁止カードに指定されたため、このタイプは構築不可能となっている。
《カイザーコロシアム》とのコンボに比重を置いたコントロールデッキ。
《カイザーコロシアム》で相手モンスターの展開を抑え、《トゥーン・キングダム》で一方的な直接攻撃を行う。
自分フィールドのモンスターを1体に固定すれば、相手は暗黒界や魔轟神等の一部を除きモンスター効果による打開がほぼ行えなくなる。
1ターンキルを狙えるデッキではないため、採用するトゥーンモンスターは直接攻撃でアドバンテージを得られるものがよい。
トゥーンモンスター以外に採用できるモンスターでは《N・グラン・モール》が性質上相性が良い。
基本的に《トゥーン・キングダム》で強固な守りを築けるため、後は《トゥーン・キングダム》や《カイザーコロシアム》を守ることができるカードを採用したい。
後から召喚されるモンスターへの備え、また《アイス・ハンド》の特攻や《N・グラン・モール》らの《トゥーン・キングダム》では防げない攻撃を防ぐため、《デモンズ・チェーン》も採用しておきたい。
他には《カイザーコロシアム》をドローできない場合の事も考え、《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》でのハイビート戦術も視野に入れておきたい。
展開力やシンクロ召喚・エクシーズ召喚に優れたデッキには強い一方でリンク召喚がやや防ぎにくく、先攻で展開されたモンスターのみを使って《アクセスコード・トーカー》や《トロイメア・ユニコーン》・《トロイメア・フェニックス》を出されてしまうとあっさり瓦解してしまう事もある。
他にも元々魔法・罠カードへの除去カードが多数投入されたデッキや、《ガーディアン・キマイラ》を擁する融合召喚主体のデッキ、帝や甲虫装機の様な《カイザーコロシアム》を意に介さないモンスターにも弱いので対策はしておきたい。
【緑一色トゥーン】 †
前述の【トゥーンゴーレム】 の派生に近いタイプ。
トゥーンモンスターは一切採用せず、《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》等の送りつけるモンスターも少数または一切採用せずに、それ以外は大半を魔法カードで構築する。
自主的なモンスターの展開手段を一切持たない代わりに、《シャドー・トゥーン》のバーンと《コミックハンド》(《トゥーン・ロールバック》)の直接攻撃による、相手モンスターを利用しての後攻1ターンキルに特化する事となる。
前述の《トゥーンのもくじ》・《トゥーンのしおり》・《アームズ・ホール》・《テラ・フォーミング》のほか、《三戦の才》・《三戦の号》や壺、《チキンレース》や《ドン・サウザンドの契約》等のドロー・サーチ魔法カードを詰め込み、キーカードを集める。
【緑一色】またはそれに近い構築とすれば、《カードスキャナー》の採用も可能である。
《アームズ・ホール》に対応する《魔導師の力》や《脆刃の剣》等を相手モンスターに装備すれば、バーンと直接攻撃の火力を高める事が出来る。
《魔導師の力》は、魔法カードが多いこの構築では最大限強化を行う事が可能。
《脆刃の剣》は、《シャドー・トゥーン》でのバーン後に、適当な低攻撃力モンスター(手札誘発モンスターや《バトルフェーダー》・《妖竜マハーマ》等)で自爆特攻する選択肢も取れる。
特化した分相手モンスターに依存しており、先攻では何も出来ず、対象耐性付与効果などに弱い。
フリーチェーンで自分モンスターをどかす効果(《S:Pリトルナイト》など)も弱点となる。
とにかく《トゥーン・キングダム》に依存しているため、これを破壊されると脆い。
先攻であっても《滅亡龍 ヴェイドス》を通されてしまうと完全に機能不全に陥るため、あちらが流行している環境下でこのデッキを使用するのはお勧めできない。
また、《アーティファクト−ロンギヌス》・《王宮の鉄壁》を発動されると《トゥーン・キングダム》は発動すら不可能となり、発動していても機能停止する。
これらもサイドデッキには積まれている事があるカードなので対抗策を用意しておこう。
前者は《墓穴の指名者》や次のターンに《メタバース》を発動する事でやり過ごせ、後者は永続罠なので速攻魔法をチェーンする事はできる。
そうでなくとも相手もこのカードの除去を狙うため、守るカードを投入するか、それが必要ないくらいの攻めを見せなければ厳しい。
《ハーピィの羽根帚》・《ライトニング・ストーム》等は当然であるが、バウンスや除外、更に《ふわんだりぃずと未知の風》の様に効果による破壊などを伴わず展開妨害永続罠カードまで剥がしてくるデッキも存在するため、できるだけ広く対応できるカウンター罠等の採用を優先したい。
《トゥーン・キングダム》は発動を宣言しただけではまだ《トゥーン・ワールド》としては扱われず、チェーンして《サイクロン》等の除去を撃たれてしまうと《トゥーンのしおり》で守る事ができないため発動のタイミングには気を付けたい。
サイドデッキ向けのカードでは《タイフーン》も危険であり、たとえ先攻1ターン目であろうと《トゥーン・キングダム》に《マジック・ガードナー》を乗せようとしたり伏せカードを出しただけでもエンドフェイズまでに狙い撃ちにされてしまう。
こちらへの対策としては「《トゥーン・キングダム》を発動する前に《トゥーンのしおり》を墓地に置いておき、その上で他に魔法・罠カードが存在しない状態で《トゥーン・キングダム》を発動する」という手順を踏めば、そのターンに《タイフーン》1枚で壊滅するという事態は避けられる。
または1枚目を囮にしドロー・サーチカードを多く採用して2枚目の《トゥーン・キングダム》を引き込むか、思い切ってこちらもサイドデッキから《禁止令》を投入してしまうのも手。
他には、以下の様な弱点も存在する。
《光と闇の竜》や《ライオウ》などでサーチを封じられるのに非常に弱い。
【トゥーン】は魔法・罠カードの比率が高く、【EM】等から出てくる《ナチュル・ビースト》、【インフェルノイド】等から出てくる《ナチュル・エクストリオ》は処理が難しい。
特に《命削りの宝札》採用型では《エフェクト・ヴェーラー》等の手札誘発系モンスターも採用しにくいため、先に《トゥーン・キングダム》を発動しておかなければ厳しい。
上級トゥーンモンスターを使う場合はどうしても他のデッキと比較して高まってしまうのは否めないだろう。
「召喚酔い」 †
ほとんどのカードが、「召喚・特殊召喚・反転召喚したターンに攻撃できない」、他TCGで言うところの「召喚酔い」効果を抱えており、攻め手がどうしても遅くなりがち。
この特性のために単純なバーンで削り切ることが難しく、後攻1ターンキル型の構築にする事も難しいため、永続罠やカウンター罠などの妨害系カードや、それが嫌ならば展開系の出張カード群にかなり依存せざるを得ない。
その他 †
《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》を主軸に据える場合は【暗黒界】・【魔轟神】・【シャドール】らにも相当の注意が必要となる。
《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》のハンデスは任意効果であるため、相手のデッキ内容が上記のものだと判明した場合、あえて効果を発動しないプレイングも必要。
サイドデッキにはできるだけ《マクロコスモス》を忍ばせたい。
他にも【水精鱗】の《海皇の重装兵》など敵は多いが、《スキル・プリズナー》があれば場所を問わず《トゥーン・キングダム》へのモンスター効果の多くは防ぐ事ができる。
第2期(2000年〜2002年) †
第3期(2002年〜2004年) †
第6期(2008年〜2010年) †
第7期(2010年〜2012年) †
DUELIST REVOLUTIONで《強欲で謙虚な壺》・《神の警告》が、デュエリストパック−遊馬編−では《ガガガシールド》と(魔法使い族中心型の)【トゥーンコロシアム】と好相性のカードが登場し、店舗大会等で上位に入る構築も見られるようになった。
しかし新規トゥーンカードが登場しないため相性の良い汎用カードでデッキを補強する他はなく、【トゥーンコロシアム】に投入が向かない上級トゥーンモンスターに至っては全くと言って良いほど出番はなかった。
第9期(2014年〜2017年) †
クラッシュ・オブ・リベリオンにて実に13年ぶりの新規トゥーンモンスターが登場し、コレクターズパック−伝説の決闘者編−にて《トゥーン・キングダム》ら複数のサポートカードが登場、格段に場持ちが向上した。
同時に登場した《コミックハンド》は単体でも強力なコントロール奪取カードだっただけでなく、トゥーンモンスターが「召喚酔い」してしまう事による後攻での遅さを補強する貴重な1枚ともなり、亜種である【トゥーンゴーレム】タイプも組めるようになった。
また、MILLENNIUM PACKで登場した貴重なドローソース、《命削りの宝札》の存在もあって【トゥーンコロシアム】型も強化され、一時的ながら環境において「強力な地雷デッキ」との評価を受けた時期もあった。
この時期に強力になり始めた手札誘発を採用しづらい事を加味しても、やはり「最強の型は【トゥーンコロシアム】」である認識は揺らがなかった。
その後の9期のレギュラーパックでも僅かながら新規トゥーンモンスターが収録され、ようやく上級トゥーンモンスターもある程度使い道を見出せるようになった。
第10期(2017年〜2020年) †
《命削りの宝札》が一時的に準制限カードとなるが、SAVAGE STRIKEで《強欲で金満な壺》も登場した。
が、【ABC】に採用され禁止カードとなった《キャノン・ソルジャー》に巻き込まれる形で(こちらが【閃刀姫】に出張採用されていた事も原因だが)《トゥーン・キャノン・ソルジャー》が18/07/01にて禁止カードとなってしまった。
第11期(2020年〜2023年) †
WORLD PREMIERE PACK 2020にて5種の新規トゥーンカードが登場し純粋に強化された。
特に《トゥーンのしおり》・《トゥーン・テラー》の登場は、《トゥーン・キングダム》の場持ちと手札事故率の軽減に大きく貢献する事となった。
また、《トゥーン・カオス・ソルジャー》は《トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール》以来の「召喚酔い」デメリットを持たないトゥーンモンスターとなる。
第12期(2023年〜) †
この時期、《群雄割拠》・《センサー万別》といった相性の良いロック系永続罠が相次いで制限カードとなる規制を受け、《強欲で金満な壺》も準制限カードとなる。
また、《カイザーコロシアム》が24/07/01にて遂に禁止カードとなり、主力であった【トゥーンコロシアム】は事実上消滅した。
更にまたも新規トゥーンカードの供給が途絶えて長くなっているが、一応ドミナスの様な「《命削りの宝札》と共存可能な手札誘発」が登場するなど、間接的に下級型【トゥーン】の強化はされている。
代表的なカード †
関連リンク †