天使族(てんしぞく)/Fairy

 白い羽や頭に光の輪がついているモンスターなど、文字通り宗教・ファンタジー世界における天使をテーマとした種族である。
 また広義な神霊のニュアンスも含む模様で、古代日本を始めとする神話の神々をモチーフにしたモンスターも多い。
 光属性が約3/4を占めており、天使族といえば光属性とも言えるような偏りである。
 大会賞品限定4種・日本未発売2種を含まず、COLLECTORS PACK 2017までで319種類。
 属性別では闇属性25体・光属性226体・地属性28体・水属性18体・炎属性7体・風属性15体。

 天使は「法・秩序を司る者」というイメージからか、自他共にデュエルに制約を課したり、無効にしたりというパーミッション系の効果が多い。
 宣告者はそれを体現したような効果を持ち合わせている。
 また、《大天使クリスティア》のような、自身は特殊召喚で出ておきながら特殊召喚を封じるなど、ファンタジー世界における天使ゆえの傲慢さなどを体現したような効果も見られる。
 一方で、光属性の強力なコンバットトリックカードである《オネスト》儀式召喚全体を支え続ける《マンジュ・ゴッド》には共に制限カードの経験があり、登場以来それぞれの分野で必須カード級の「救いの天使」であるとも言える。
 その他には、《マシュマロン》《ジェルエンデュオ》雲魔物など、戦闘破壊されないモンスターを数多く擁する。

 ただし下級アタッカーの選択肢は乏しく、デメリットのない攻撃力1900以上のモンスターは存在しない上に、モンスター効果汎用性が高い攻撃力1800クラスも層が厚いとは言えない。
 一方で上級以上には非常に恵まれており、特に最上級モンスター召喚条件がなく優秀な効果を持つものが多数存在し、選択肢にはかなりのバリエーションがある。
 《神の居城−ヴァルハラ》《ジェルエンデュオ》などそれらを活かせる手段も豊富であり、現在では全種族屈指のパワフルさを誇る種族となっている。

 初期の頃は使い勝手の良いモンスターが少なく、汎用性が高めな《シャインエンジェル》《天空騎士パーシアス》が注目される程度だった。
 しかし天空の聖域で専用フィールドである《天空の聖域》とその関連カードが登場したのを皮切りに、強力なカードが登場し始める。
 ENEMY OF JUSTICELIGHT OF DESTRUCTIONではメインとして扱われ、アニメや漫画で登場したこの種族カードが続々とOCG化した事もあり、次第にその層を厚くしている。
 LIGHT OF DESTRUCTIONでは史上最多の14枚が収録され、発売時にVジャンプで「今最も熱い種族」とまで紹介されたほどである。
 また、ストラクチャーデッキ−閃光の波動−ストラクチャーデッキ−ロスト・サンクチュアリ−といった、この種族を扱ったストラクチャーデッキも存在する。
 特にストラクチャーデッキ−ロスト・サンクチュアリ−発売後、代行者を中心としたデッキが瞬く間に台頭し、2011年の世界大会で【代行者】が優勝を収めるまでになった。
 しかし、12/03/01制限改訂で関連カードの規制により【代行者】環境の第一線から退き、種族全体としての勢いも落ち着いた。
 その後、第9期において堕天使カテゴリ化と同時に多数の闇属性天使族が登場し、再び環境上位を争う位置に到っている。
 メジャーな闇属性とはいえ、光属性以外からの天使族軸の上位デッキ入りは史上初の現象で、属性幅の拡大としても小さからぬテコ入れとなった。

 2014年から定期パックで3弾連続して天使族が2桁収録と優遇されている。
 これはアーティファクト光天使幻奏ファーニマルといった天使族のカテゴリが多数登場した影響である。
 いずれも違ったコンセプトで構成されており、種族デッキに頼らない拡張性の高い種族となった。

  • 日本語で「天使」と書くと分からないが、英語で「ANGEL」とした場合、明確に「アブラハムの宗教(キリスト教など)」における神の御使いとなってしまう。
    (特に日本の)ゲーム作品などでは使われることが多いが、海外に輸出する際に英語名などが工夫される事も多い。
    6歳以上対象である遊戯王TCGにおいて、「天使族」の英語名が「ANGEL(天使)」ではなく「FAIRY(妖精)」となっているのはこれが原因とも言われる。
    ただこのせいで、他の「妖精」と付くモンスターなどで混乱が生じてしまった。
  • 悪魔族も英語では「鬼族」となっている。
    悪魔と天使では駄目でも、鬼と妖精なら宗教上の問題に引っかからないのだろうか。
  • 《シャインエンジェル》《オネスト》など、一般的な「天使」のイメージに近いモンスターもいるが、《聖獣セルケト》アルカナフォースなど、とても天使に見えない化け物じみたモンスターも多い種族でもある。
    しかし、元々天使の姿は人間とは似ても似つかない姿とされ、「翼の生えた人間」という天使のイメージは、過去の画家達が見る者に分かりやすい様に人型に描いたことによるものである。
    これが天使の姿という明確な定義は本来存在しない点を踏まえると、異形のモンスターが多いのもそれ程不思議な事ではない。
    なお、日本人が想像する天使には光輪(ハイロゥ)がついていることも多いが、光輪は「アブラハムの宗教」を連想させるため、宗教的表現が厳しい海外版のイラストでは基本的に消されている。
  • モデルとなる宗教や一般的には善き存在や正義として扱われる事が殆どだが、ファンタジー作品などにおいては法・秩序を押し付けたり、自分に従わないものを排除したりする「敵役」や「巨大(強大)な権力を振りかざす歪んだ理想郷の象徴」として描かれる事も多く、その点も含めて、悪魔族とは正反対と言える。
    OCGにおいては、ヴァイロンの暴走や武神帝が見た神々の横暴、に立ち向かう《堕天使ルシフェル》などにそれを見ることができる。
  • 原作・アニメにおいて―
    イシズが使用したモンスター群がOCGでは天使族であるが、原作においても天使族だったかは不明(アニメでは悪魔族だった)。
    アニメ「KCグランプリ編」においてジークが使用した、「ワルキューレ」と名のついた女神のモンスターも天使族である。
  • 遊戯王Rでは天馬兄弟が使用。
    「特別編」において遊戯が多用する闇属性メタデッキとして、百野真澄も天使族を使用した。
  • アニメ5D'sにおいてボルガーが使用した「WW(ホワイトウォリアーズ)」と名のついたモンスター群も天使族である。
    また、Z-ONE(ゾーン)が使用した「時械」は多くが天使族で構成されており、中でも「セフィロトの樹」をモチーフにした「時械神」を主軸にしたデッキを使用している。
  • アニメZEXALにおいて、六十郎が「スタチュー」と名のついた地属性・天使族のモンスターを使用している。
    また、WDC決勝進出者のベルイマン坂田のデッキタイプが「Bountiful Angel Permission」と表示されている。
    ZEXALII(セカンド)でドルベが使用する光天使もこの種族であり、小鳥も「フェアリー」と名のついた天使族のモンスターを使用している。
  • アニメARC-Vでは柚子が幻奏、素良がファーニマル、茂古田未知夫が「CM(クックメイト)」、方中ミエルが「占術姫」と名のついた天使族モンスターをそれぞれ使用している。
    また、斜芽美伎代も既存の天使族モンスターを使用しており、放送1年以内で5人もの決闘者が天使族を中心に使用する事となった。
    他には榊洋子が「爆走」と名のついた闇属性の天使族モンスターを、融合次元の明日香がサイバー・エンジェルを、エクシーズ次元の笹山サヤカが「フェアリー」を使用している。
  • コナミのゲーム作品において―
    フォルスバウンドキングダムでは天使族がないので、全て精霊族になっている。
  • 遊戯王ONLINE DUEL ACCELERATORでは、何故かCPUのペガサス(Lv3)が天使族で固めたデッキを使用してくる。

関連リンク

―現在禁止カードである天使族モンスター

―天使族に関連する効果を持つカード

―素材に天使族を指定するモンスター

―天使族トークン

―天使族罠モンスター

―天使族のチューナー

―天使族のペンデュラムモンスター

―天使族の融合モンスター

―天使族の儀式モンスター

―天使族のシンクロモンスター

―天使族のエクシーズモンスター

―天使族のリンクモンスター

―天使族のシリーズモンスター

―天使族メタ

―その他のリンク

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