獣族/Beast †
基礎データ †
概要 †
人間を除く殆どの哺乳類がモチーフのモンスターが属する種族。
下級モンスターが精鋭揃いで、アタッカーだけでも他種族と比べ多くが存在する他、《王虎ワンフー》・《X−セイバー エアベルン》・《俊足なカバ バリキテリウム》といった準アタッカーも優秀な効果を持つ。
低ステータスでも《ライトロード・ハンター ライコウ》・《レスキューラビット》・《魔轟神獣ケルベラル》といった汎用性や爆発力のあるモンスターが多い。
シンクロモンスターにはナチュルを始めとした優秀な効果を持つものが見られる。
当初はサポートカードに恵まれない不遇な種族の1つであったため、実戦的な【獣族】を組む意義はほぼ皆無であった。
第3期に入ると《激昂のミノタウルス》や《野性解放》などを用い、獣戦士族と組み合わせた【ビースト】という形での展開をメインに据えた種族構成へと変化。
第4期に入った後も優秀な効果を持つモンスターが徐々に増えていき、《森の番人グリーン・バブーン》の登場により種族単一としての人気が爆発。
こちらは後の裁定変更によりダメージステップで効果を発動できなくなるまでは、制限カードに指定されるほどの猛威を振るっていた。
第6期に登場したシンクロ召喚のシステムの導入と《X−セイバー エアベルン》の登場により、《レスキューキャット》が強力なカードへと姿を変える。
《コアラッコ》や《デス・コアラ》などのレベル3以下の獣族の価値が増大し、《ナチュル・ビースト》の活躍も多々見られるようになった。
上述の《森の番人グリーン・バブーン》と《レスキューキャット》はあくまでエラッタ・規制される前の話であり、その後は環境からは既に撤退している。
この2枚以外の種族関連カードの大半は癖が強いものばかりであり、一時期は種族デッキは作れても他の種族に勝るには程遠かった。
現在では、低レベルの獣族は《子狸ぽんぽこ》、《子狸たんたん》を初めとするリクルーターが多く、大量展開が容易である。
逆に上級モンスターは破壊をトリガーに特殊召喚したり、強力な耐性を持つモンスターが多く、しぶとく戦うことができる。
さらに大量展開と相性のいい《バーサーキング》、《ビーストライザー》により火力も大幅に上がった。
小型の獣達は展開力によりわらわらと集まり、大型の獣達は耐性や蘇生により、しつこく獲物を狙うというイメージ通りの種族になったと言えよう。
種族全体としての課題は、【獣族】全般で扱えるようなエースモンスターやフィニッシャーに乏しいことだろう。
大型モンスターや最上級モンスターの数自体は少なくないものの、良くも悪くも堅実なアドバンテージの獲得や展開力に秀でたものが多く、それ自体が戦線を支えられるほどのステータスや制圧力の高いモンスターは殆ど存在しない。
獣族のエースモンスターは特定のカテゴリ専用カードであったり、また獣族系列のデッキであってもテーマのエースを獣戦士族など他種族に譲り渡すパターンも多く見られる。
特にエクストラデッキに入る獣族の大型モンスターは《ガーディアン・キマイラ》といった汎用性の高いものこそ散見されるものの、種族としての強化に繋がるものは未だ乏しい。
- 獣とは「毛物」という意味もある言葉で、全身に毛のある4足の動物のことを指す。
主に着衣・直立しないという点で獣戦士族と異なり、鳥獣族とは翼やくちばしを持たない点などで区別されている。
- 原作・アニメにおいて―
原作より存在する由緒正しき種族。
当初は「けものぞく」ではなく「じゅうぞく」と仮名が振られていた。
また原作では野獣族という種族もあったが、それらはOCG化の際にはこの種族になっている。
- アニメZEXALシリーズでは、キャッシーが「猫」「キャット」、ドッグちゃんが「犬」「ドッグ」、ポン太が「狸」と名のついた獣族をそれぞれ使用する。
特にキャッシーの「猫」「キャット」は作中ではカテゴリ化されており、サポートカードも多数登場している。
なお、これらのカードはOCG化はされていないものの、ゲーム作品ではオリジナルカードとして登場しているものもある。
また、主人公の九十九遊馬とアストラルも《モグモール》や《バク団》等を使用していたが、こちらはその場限りの活躍に終わったものが多い。
関連リンク †
その他のリンク †