【リンク召喚】 †
概要 †
リンク召喚はエクストラデッキからの召喚法の1つ。
このページではリンク召喚を使用するデッキにおいて有用なカードを幅広く紹介する。
後述の通りリンク召喚の重要性はデッキによって大きく幅があるため、リンク召喚に特化したデッキから数ある戦略の1つとしてリンク召喚を用いるデッキまでを幅広く想定する。
リンクモンスターは融合・シンクロ・エクシーズモンスターと同じく、デュエル開始時にはエクストラデッキに投入される。
そしてリンク召喚によってフィールドに特殊召喚される。
融合・シンクロ・エクシーズ召喚と比べ、リンク素材はレベル等の縛りが緩く、他の召喚法よりも行いやすいのが特長。
また、リンクモンスターを別のリンクモンスターのリンク素材にする場合、リンク数分のリンク素材として扱えるため、低リンクのリンクモンスターをリンク素材に高リンクのリンクモンスターへ繋げやすい。
こうした扱いやすさの代償として、エクストラモンスターゾーンまたは他のリンクモンスターのリンク先にしかリンク召喚を行えないという欠点を持っている。
その扱いやすさからリンク召喚を活用するデッキは非常に多い。
リンクモンスターの扱い方や重要性が大きく分かれるため、デッキ構築にあたっては方針を明確にする事が求められる。
相互リンクとは、2枚以上のリンクモンスターのリンクマーカーが互いに向き合っている状態のこと。
相互リンクである事自体に特別な意味はないが、リンクモンスターの中には相互リンク状態にある事を効果の発動や適用の条件とするものがある。
リンクモンスターは斜め上のリンクマーカーを持つものが極端に少なく、また相互リンクに関する効果を持つリンクモンスターは上下左右のリンクマーカーを持つものが大半である。
そのため相互リンクを狙うデッキでは、斜め方向のリンクマーカーではなく、上下左右のいずれかのリンクマーカーを持つモンスターが優先的に採用される。
展開の起点としてはエクストラモンスターゾーンに下方向のリンクマーカーを持つモンスターを出し、その下のメインモンスターゾーンに上向きのリンクマーカーを持つモンスターを出して相互リンクを狙う事が多い。
相互リンクを狙うデッキとしては【コード・トーカー】、一部【サイバース族】、【機塊】などが挙げられるが、相互リンク関連のリンクモンスターがあまり多くないこともありこのタイプの【リンク召喚】系デッキは少数派である。
相互リンクを行わずに効果を使用できるモンスターを軸とするタイプ。
リンク召喚したモンスターをリンク素材にリンク召喚を繰り返して大型リンクモンスターを出すというシンプルな動きが主となる。
相互リンクを狙う必要がないので、まずはエクストラモンスターゾーンに右下・左下のリンクマーカーを持つリンク2を出し、それを起点に高リンクのリンクモンスターに繋げていく事が多い。
他の召喚法との混成タイプ †
リンクモンスターは他のエクストラデッキからの召喚法(融合・シンクロ・エクシーズ召喚)との親和性が高く、リンク召喚とこれらを併用する構築が行いやすい。
主なものとして、《幻獣機アウローラドン》を利用してシンクロ素材を供給する【シンクロ召喚】混成型や、《クロシープ》を使って連続融合召喚をサポートする融合召喚型などがある。
3つ以上の召喚法を併用するデッキも珍しいものではない。
他の召喚法のモンスターにエクストラデッキを食われるため、混成タイプで多くのリンクモンスターを必要とする相互リンクを狙うことはあまりない。
ペンデュラム召喚はリンクモンスターを併用しないと一度に複数のペンデュラムモンスターをエクストラデッキから出すことができない。
そのため、【ペンデュラム召喚】系デッキは事実上ほぼ全てが【リンク召喚】としての要素を併せ持っていると言える。
リンク先を増やすのが目的なので、斜め下方向のリンクマーカー2つを持つリンクモンスターを使用するのが基本。
トークン生成カードはリンク素材を増やしてくれるため、これに特化した【トークン】は【リンク召喚】の亜種であるとも言える。
リンク召喚はカテゴリ単位でデッキを組むことが一般化した第10期に登場した召喚法であるため、カテゴリデッキに組み込まれて使われるのが一般的である。
しかしカテゴリのカードだけではリンク召喚に必要な展開力が足りない場合、カテゴリ外のカードを利用して展開力を補助する事がある。
ここではそうした場合に起用される、汎用性のあるメインデッキ・エクストラデッキのカードを紹介する。
リンク2を出せるギミック †
リンク召喚は数ある召喚法の中でも群を抜いて行いやすい召喚法であり、特にリンク2は桁違いの出しやすさを有する。
そのため、理屈としては「モンスターを2体以上並べられる方法」であれば、何でもリンク2を出す方法となりえてしまう。
流石にこれでは該当するものが多すぎてデッキ構築の参考にしづらいため、ここでは以下に該当するもののみを紹介する。
- 召喚権を消費せず、特定の手札1枚からリンク2を出せるギミック
- 召喚権は消費するが、他に何らかのメリットがあり、ある程度使用された実績のあるギミック
―召喚権を消費せず、特定の手札1枚からリンク2を出せるギミック
―召喚権は消費するが、他のメリットがあるギミック
リンク3・4を出せるギミック †
リンク3を出せるギミックは基本的にそのままリンク4まで出すことができる。
ここでは「リンク3を出す方法」と「そこから更にリンク4を出す方法」を合わせて紹介する。
ある程度リンク素材をデッキの中心となるカテゴリで調達した上で、リンク数を1つ増やす場合によく採用されているカードを紹介する。
リンク1は召喚条件に合致するモンスター1体を墓地へ送るだけで出せるので、他のリンクとは桁違いにリンク召喚しやすいリンクである。
その反面、攻撃力はかなり低く、モンスター効果も控えめであり、またリンク素材も縛りが厳しいカードが多い。
相性が良いカードがあればリンク召喚軸でないデッキでも単体起用しうるし、相性が良くないならば【リンク召喚】系デッキでも別に採用する必要はないという、一風変わったリンクである。
防御 †
展開 †
その他 †
リンク2のリンクモンスターは、モンスター2体をリンク素材としてリンク召喚される。
リンク1と異なり、ある程度の攻撃力を持つモンスターが多く、アドバンテージを稼ぐ効果を持つものもかなり多い。
リンク2は、最も多用されるリンクモンスターのリンク数である。
リンク召喚を主力とするデッキは、まずリンク2のリンクモンスターを出し、高リンクのリンクモンスターへの足がかりとする事が多い。
【ペンデュラム召喚】系デッキにおいては、右下・左下のリンクマーカーを持つリンク2をエクストラモンスターゾーンに出し、2つのリンク先を確保してからペンデュラム召喚を行うのが基本の動きとなる。
リンク召喚以外を主力とするデッキでも、緩い素材で汎用性のある効果を持つモンスターを出せるためリンク2の需要は高い。
展開 †
その他 †
特定の召喚法、属性、種族などを使うデッキでのみ有用なモンスター。
―ペンデュラム召喚
―融合召喚・儀式召喚
―融合召喚
―エクシーズ召喚
全体強化・サルベージのどちらの効果も使い勝手がよい。
以下の6体が存在する。
相手の墓地に同属性のモンスターが存在すれば、即座にリンク3を出せるのが特長。
また魔法使い族なので後述のリンク3・《神聖魔皇后セレーネ》のリンク素材にでき、その効果で魔法使い族を蘇生してリンク4に繋げることができる。
ただし、《神聖魔皇后セレーネ》は守備表示で蘇生する性質上リンクモンスターを蘇生できないので、他に非リンクモンスターの魔法使い族が必要な点に注意。
以下の6体が存在する。
特定の種族を用いるデッキで有用なカード。
数が多いため簡単に紹介する。
リンク3のリンクモンスターは、モンスター3体、またはリンク2のリンクモンスター1体と他のモンスター1体をリンク素材としてリンク召喚される。
単体である程度の戦闘能力を持つものもあるが、リンク2+モンスター1体で出し、効果を使った後リンク4へのつなぎとなる運用を取ることも多い。
展開 †
リンク4はリンクモンスターの中でも最重量級であり、出しにくい分強力な効果を持つものが多い。
出せる機会は限られるので、一気に勝負を決めるか強力な制圧を仕掛けられるものに限って採用したい。
リンク召喚の方法としては「モンスター×4」「リンク2+モンスター×2」「リンク2+リンク2」「リンク3+モンスター×1」の4種類があるが、低リンクのリンクモンスターを使って重さを軽減して出すのが主流である。
展開 †
超重量級リンクモンスターであり、リンク4でも十分すぎるフィニッシャー性能を持つものが多いため、リンク召喚によほど特化したデッキでなければあえて狙う必要は薄い。
例外的に、実質リンク4として出せる《閉ザサレシ世界ノ冥神》はある程度汎用的に採用されている。
リンク召喚を主軸とするデッキであり、なおかつ特定のカテゴリへの依存度が低いデッキ。
リンク召喚と同時に登場した種族デッキ。
他の種族と比べリンク召喚・リンクモンスターに関わる効果を持つカードが非常に多く、相互リンクも狙いやすい。
【グッドスタッフリンク】 †
2018年に流行した、おそらく最も純粋な【リンク召喚】。
近年のOCGでは非常に珍しいほぼカテゴリに依存しないデッキであり、当時存在したリンク召喚と相性の良いカードでメインデッキが固められている。
《グローアップ・バルブ》・《ダンディライオン》・《ソウル・チャージ》・《トロイメア・マーメイド》・《トロイメア・ゴブリン》など、主力カードが軒並み現在は禁止カードになっている。
【トロイメア】内【グッドスタッフリンク】の項を参照。
【ドラゴンリンク】 †
2019年に誕生した守護竜を用いるドラゴン族系【リンク召喚】。
ドラゴン族の強力なサポートカードである《守護竜エルピィ》・《守護竜ピスティ》・《守護竜アガーペイン》の3体のリンクモンスターを軸とするデッキで、相互リンクではなく「複数のリンクモンスターのリンク先となる空いているモンスターゾーン」が重要という非常に変わった性質を持っていた。
高い安定性から環境を席巻したが、《守護竜エルピィ》・《守護竜アガーペイン》の禁止カード化により現在は大きく弱体化している。
【ドラゴン族】内の【ドラゴンリンク】の項を参照。
【植物リンク】 †
2017〜2018年前半に流行した、植物族を中心としたグッドスタッフ系1ターンキルデッキ。
自己再生効果と、破壊されると800ダメージを与える効果を持つ《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》を《トポロジック・ボマー・ドラゴン》のリンク先に特殊召喚し、破壊と自己再生を10回繰り返して8000ダメージを削り切る。
《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》の禁止化により消滅しており、現在【植物リンク】と呼ばれるデッキは植物族の展開力とサンアバロン等を使用した別物のデッキである。
【植物族】内の【植物リンク】の項を参照。
【リンクユニオン】 †
2018年前半に活躍したABCを利用したグッドスタッフ系リンク召喚の一種。
【ABC】の《隣の芝刈り》採用型と【ABC】の《キャノン・ソルジャー》採用型を参照。
前者は《隣の芝刈り》で自己再生可能なチューナーを墓地へ送り、《水晶機巧−ハリファイバー》から《サモン・ソーサレス》へと繋げ《B−バスター・ドレイク》を特殊召喚。
《B−バスター・ドレイク》でサーチした《強化支援メカ・ヘビーアーマー》を《トロイメア・ゴブリン》で召喚し《ファイアウォール・ドラゴン》でサルベージと特殊召喚を繰り返して展開し、最終的に《ABC−ドラゴン・バスター》・トロイメア・《夢幻崩界イヴリース》などによる制圧を行う。
《トロイメア・グリフォン》で墓地の罠カードを回収して妨害手段とすることも可能。
後者はエラッタ前の《ファイアウォール・ドラゴン》と《キャノン・ソルジャー》による無限ループで1ターンキルを行う。
《キャノン・ソルジャー》は《ギアギガント X》でサーチできるため安定してコンボに入ることができる。
両者の構築には共通している部分も多くサイドチェンジにより戦術を切り替えることも可能。
関連リンク †