機械族/Machine †
ロボットや戦闘機や乗り物などの、機械仕掛けのモンスターが属する種族。
大会賞品限定4種・日本未発売1種を含まず、デュエリストパック−疾風のデュエリスト編−までで860種類が登場している。
属性別では闇属性212体、光属性163体、地属性296体、水属性43体、炎属性38体、風属性108体。
4つの属性にそれぞれ100体以上のモンスターが属しており、6つの属性全てに種族統一カテゴリが存在している。
初期の頃は比較的マイナーな種族だったが、アニメで機械族デッキを使用するキャラが多数登場し、それらのOCG化により勢力を拡大した。
現在では戦士族に次ぐ種類数を誇る種族となり、ガジェットや《人造人間−サイコ・ショッカー》など環境を彩ったモンスターも多く属している。
キャノン・ソルジャーシリーズなど、容易に1ターンキルに繋がるコンボが開発されたことで禁止カードに指定された経験があるものも多く見られる。
第2期になって《リミッター解除》が登場してからは、戦闘ダメージによる1ターンキルを得意とする種族として認識されるようになった。
《パワー・ボンド》や《キメラテック・オーバー・ドラゴン》などの存在もあるため、事実この種族の持つ1ターンキルの性質は非常に強いと言える。
他にも《デビル・フランケン》やエラッタ前の《ダーク・ダイブ・ボンバー》など、種族の枠を越えた1ターンキルを象徴するモンスターも属している。
漫画やアニメ作品において数多くの機械族テーマデッキ使いが登場し、結果OCGにおいても非常に多くのカテゴリを擁する種族でもある。
またカテゴリにまでは至らないものでも、VWXYZや列車、《リボルバー・ドラゴン》・《機械王》関連などのシリーズカードも多く見られる。
さらにジェネクスやディフォーマーなど、属するモンスターの大多数が機械族で構成された「準機械族テーマ」ともいえるカテゴリも多数存在している。
サポートカードに関しては、種族に加えレベル・属性などにも指定があり、機械族の中でも限られたモンスターにしか対応しないものが多い。
種族全体を補助する効果を持つ良質な魔法・罠カードが非常に乏しく、これはカテゴリやシリーズカードが充実している反動とも言えるだろう。
第6期に入ってからは種族全体をサポートするカードも多数見られるようになったが、現在でもやはりカテゴリを主軸とした展開の方が盛んである。
カテゴリを中心とした展開の種族でその登場頻度も高いが故に、リミットレギュレーションに指定されるモンスターの入れ替わりが非常に激しい種族でもある。
一時期は規制を受けていたモンスターが極めて少ない時期もあったが、現在ではカテゴリに属するものがピンポイントで規制されるなどして、再び増加傾向にある。
またこの種族を中心としたデッキが台頭した場合、《システム・ダウン》や《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》がメタカードとして起用されることも多い。
- 原作・アニメにおいて―
「決闘者の王国編」で登場したキース・ハワードが使用する種族であり、彼がこの種族がメインのデッキを使う最初のデュエリストである。
キースの使用するモンスターは全て「耐魔法装甲のフルメタル仕様」になっており、一切の魔法攻撃(アニメでは魔法カードも)が効かなかった。
「バトルシティ編」で登場したエスパー絽場は、自身が使用したモンスターがOCG化された際に、そのほとんどがこの種族になっている。
また、海馬が《オベリスクの巨神兵》を生け贄召喚するための布石として使用したXYZも、OCG化の際にこの種族に設定されている。
「戦いの儀」において主人格の遊戯が使用し、原作では「ガジェット族」とされていたガジェットの面々もOCGではこの種族になっている。
- アニメオリジナルの「乃亜編」では、《機械軍曹》をデッキマスターに据え、その姿形を借りたビッグ4(大田宗一郎)が使用している。
「ドーマ編」ではアメルダやヴァロンが使用しており、OCGには存在しない「アーマー」という特殊な性質を持つモンスターも登場した。
- 遊戯王Rにおいては、カードプロフェッサーの1人であるカーク・ディクソンがマシンナーズを使用した。
また、この作品で再登場したキースは、「モーターモンスター」と呼ばれる機械族モンスター群を使用している。
- アニメGXからアニメにおける使い手が急増しており、メインキャラでは丸藤亮&翔や万丈目準、クロノス教諭が使用している。
他にも鮫島校長やナポレオン教頭、猪爪誠、銀流星、オージーンなど、様々なデュエリストが多彩な【機械族】を使用した。
なお漫画版では、丸藤兄弟の他にも、デイビット・ラブとオースチン・オブライエンがこの種族の使い手として登場している。
- アニメ5D'sでも遊星、龍亞、ボマー、屑山鉄蔵、シド、ハイトマン、ディアブロなど、様々なデュエリスト達に使われている。
イリアステルのプラシド、ルチアーノ、ホセや、その3人の真の姿であるアポリアの使うモンスターも全てこの種族である。
また漫画版においては、アニメ版で登場した時とは全く異なるデッキを使用する氷室仁や炎城ムクロも使用していた。
- アニメZEXALシリーズでも、鉄男、等々力孝、アンナ、IV、V、油圧ショーベェ、羽原夫妻、オービタル7、オボミなどが使用した。
このうち、等々力は「デバッカー」、ショーベェは「重機」、オボミは「オンボロボ」というアニメ特有のカテゴリを使用している。
また、ドン・サウザンドの使用した「ゲート・オブ・ヌメロン」と名のついた4体のNo.も、全てこの種族のモンスターである。
漫画版ZEXALにおいてはイビルーダーが使用しており、漫画Dチーム・ゼアルにおいてはアルファーが使用している。
- アニメARC-Vでは、権現坂、沢渡、タツヤ、ユーゴ、バレット、零王などが、それぞれ機械族で統一されたカテゴリを使用している。
また、オベリスク・フォース、デニス、ロジェ、ユーリなどの融合次元のデュエリストの多くが、アンティーク・ギアを使用している。
他にもカテゴリ以外の【機械族】使いとしては、エクシーズ次元の神月アレンが【列車】関係の機械族モンスター群を使用している。
なお沢渡の「ダーツ」、バレットの「獣闘機」、零王の「精霊」及び「精霊結晶」は、現在アニメにのみ存在する機械族カテゴリである。
- 総じて全てのアニメシリーズ内の主要キャラクターに使用されている使用頻度の高い種族となっており、戦士族同様、その人気の高さが窺える。
しかしながら、「機械」という共通点を除けば使用者ごとにモチーフやデザインは大きく異なり、戦士族と同様にカードデザイン上での設定のしやすさも窺える。
5D's・ZEXAL・ARC-V・VRAINSといったアニメの舞台を始め、遊戯王シリーズの世界観に近未来性が取り入れられやすい点も、継続的な拡大と無縁ではないだろう。
- コナミのゲーム作品において―
DMシリーズでは《海》によってステータスが0.7倍になってしまう上に得意地形を持たないため、炎族と共に優先されにくい種族だった。
特にDM3では、フィールド魔法の恩恵を受けられない種族のコンストラクションモンスターは採用を見送られる傾向が顕著だった。
また、当時まだ幻神獣族が存在していなかったDM4・DM8などにおける《ラーの翼神竜》は、この種族に設定されていた。
- 真DM2では、《海》が苦手地形であるのはこれまでのゲーム作品と同じだが、こちらでは新たに《荒野》が得意地形として設定されている。
真DMシリーズではフィールド魔法による攻守の増減は各500で、真DM2では移動力にも影響するため、得意地形獲得の恩恵はかなり大きかった。
関連リンク †
―現在禁止カードである機械族モンスター
―現在制限カードである機械族モンスター
―機械族に関連する効果を持つカード
―素材に機械族を指定するモンスター
―機械族トークン
―機械族罠モンスター
―機械族のチューナー
―機械族のペンデュラムモンスター
―機械族の融合モンスター
―機械族の儀式モンスター
―機械族のシンクロモンスター
―機械族のエクシーズモンスター
―機械族のリンクモンスター
―機械族のシリーズモンスター
―機械族メタ
―その他のリンク