【爬虫類族】 †
爬虫類族をメインに構築されたデッキ。
かつては《超進化薬》しか種族サポートがないため、種族統一デッキを組むメリットはなかった。
しかし、第5期以降は、様々な爬虫類族サポートカードが増加し、エーリアンやヴェノムといったカテゴリも登場。
以降も《毒蛇の供物》・《邪龍アナンタ》やワームの登場により、以前よりも遥かに強力な爬虫類族による種族統一デッキが組めるようになった。
第11期には墓地肥やしと蘇生に長ける溟界や有用な墓地効果を持つ爬虫類族が多数登場したため、墓地利用と縁が深いデッキとなった。
また、《キングレムリン》や《レプティレス・エキドゥーナ》といったエクストラデッキのカードによるサーチ手段が豊富であり、少数採用でも手札に加えやすい特徴も持つ。
《キングレムリン/King of the Feral Imps》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/爬虫類族/攻2300/守2000
レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから爬虫類族モンスター1体を手札に加える。
《レプティレス・エキドゥーナ/Reptilianne Echidna》
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/爬虫類族/攻 200
【リンクマーカー:左/右下】
爬虫類族モンスターを含むモンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を0にする。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
相手フィールドの攻撃力0のモンスターの数まで、デッキから爬虫類族モンスターを手札に加える(同名カードは1枚まで)。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は爬虫類族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
《スネーク・レイン/Snake Rain》
通常魔法
(1):手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから爬虫類族モンスター4体を墓地へ送る。
《溟界の蛇睡蓮/Ogdoadic Water Lily》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから爬虫類族モンスター1体を墓地へ送る。
その後、自分の墓地に爬虫類族モンスターが5種類以上存在する場合、
自分の墓地から爬虫類族モンスター1体を選んで特殊召喚できる。
爬虫類族のモンスターは、基本的に単体でカード・アドバンテージを獲得できるものは少なく、個々の能力も決して高くない。
一方でエクシーズモンスターである《キングレムリン》の汎用性や、《邪龍アナンタ》などの専用フィニッシャーの爆発力は高く、コストは重いが《蛇神ゲー》や《毒蛇神ヴェノミナーガ》といった優秀なフィニッシャーも存在する。
どちらも基本的に下級モンスターありきのカードなので、これらをいかに円滑に利用できるかが、このデッキの主題となる。
―下級モンスター
―上級モンスター
―最上級モンスター
―特殊召喚モンスター
―爬虫類族以外のモンスター
《キングレムリン》には縛りが存在しないので、他のモンスターも併用しやすい。
当然ながらデッキ全体として種族サポートカードは利用しにくくなり、一部は完全に切り捨てなければならなくなるので注意。
―爬虫類族
―爬虫類族以外のエクストラデッキのモンスター
戦術 †
サーチ効果と蘇生や自己再生を中心とした特殊召喚を繰り返して盤面を整えビートダウンを行うデッキだが、始動札や展開ルートが無数に存在し、手札と墓地の状況に応じてアドリブで動く事が多くなりがち。
このため、慣れないうちは今何ができるのかを把握するのに苦労するが、逆に言えば取れる選択肢が広く、やれることの多いデッキでもあるため、使いこなしていけばいくほどプレイングの成長を感じられる玄人向けのデッキと言える。
基本的な初動札は《溟界の滓−ヌル》や《スネーク・レイン》だが、《キングレムリン》に繋がるルートがあればどのような角度からでも様々な展開に派生でき、他にも通常召喚できる爬虫類族+《溟界の滓−ナイア》などからでも大量展開が可能。
展開ルートに関しては《黎溟界闢》のページも参照のこと。
また墓地肥やしが重要なデッキであり、サーチと並行して墓地を肥やす必要もあるが、サーチ以上にデッキからの墓地送りはこのデッキの得意分野のため、展開ができていれば自然と墓地は肥えていく。
むしろ墓地を肥やすことがそのまま展開のトリガーや火力に直結するものも多く、重要なのは墓地へ送るモンスターの選択だろう。
優先して墓地へ送るべき爬虫類族は《溟界の滓−ヌル》・《溟界の黄昏−カース》・《溟界神−ネフェルアビス》などだが、やはりこれも手札や状況と相談しての選択となる。
サポートカードの関係上、どうしても主力となるモンスターは溟界とレプティレスに多くなるため、【溟界】・【レプティレス】それぞれのデッキページも参考にするとよい。
爬虫類族の中でも属するモンスターが多く、サポートカードも豊富な水属性を中心としたデッキ。
《ガガギゴ》の存在から《レスキューラビット》などはこちらでも扱える。
《アイスバーン》で守備表示にしたモンスターを《ライオ・アリゲーター》で狙ったり、《ウォーターハザード》からのエクシーズ召喚などが狙える。
攻撃力の関係で《サルベージ》は扱いにくいが、《儀水鏡の反魂術》と《ナーガ》のコンボなどを組み込む事も可能。
また《スクリーチ》の効果を活かしやすく、《邪龍アナンタ》等の強化に繋げられる。
これを重視するならば、水属性である《レプティレス・ガードナー》とのシナジーもある《強制転移》を扱うと良い。
複数の《オシャレオン》を墓地へ送る事で《バブル・ブリンガー》を利用する事もできる。
水属性の爬虫類族には上級モンスターなども存在するが、エクシーズ召喚で補えるレベルの能力であるため、無理に採用する必要はない。
上記【水属性】の派生であり、モンスター層の関係で従来はこちらと併用される事が多かった、《伝説の都 アトランティス》を中心としたデッキ。
《アトランティスの戦士》の存在から安定してサーチでき、全体強化もそれなりに有用だが、《キングレムリン》等がエクシーズ召喚しにくくなる。
レベル5の水属性爬虫類族をリリースなしで扱える点が最大のメリットであり、このデッキタイプの意義でもある。
《ギガ・ガガギゴ》はリリースなしで2650という極めて高い数値のアタッカーとなり、《召喚師のスキル》でもサーチできる。
《闇の量産工場》でサルベージできる点を活かすのであれば、《レスキューラビット》と水属性以外のレベル4爬虫類族を用いる事で共有および《キングレムリン》によるサーチが狙える。
《マジオシャレオン》は攻撃力こそ低いが特殊な攻撃回避効果を持ち、《心鎮壷》などと組み合わせる事でロックが可能になる。
レベル8の爬虫類族は重いながら扱いやすいものが多く、これらを多く採用する事で《トレード・イン》により手札から捨て、《ヴァイパー・リボーン》等の蘇生や《邪龍アナンタ》・《毒蛇王ヴェノミノン》の攻撃力アップに繋げて戦うデッキタイプ。
レベル8の爬虫類族は闇属性のものが多いため属性サポートを共有しやすく、中でも《毒蛇王ヴェノミノン》・《邪神官チラム・サバク》・《レプティレス・ヴァースキ》は守備力0なので《トレード・イン》のコストに使った後《悪夢再び》で回収できる。
《ワーム・キング》と《ワーム・クィーン》も単体採用できないわけではなく、これらは光属性なのでカオスモンスターの併用も検討できる。
《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》、《混沌帝龍 −終焉の使者−》、《混源龍レヴィオニア》といった主だったカオスモンスターはいずれもレベル8なので、これらも《トレード・イン》を共有できる。
下級モンスターは《悪夢再び》に対応する闇属性・守備力0のものや、《レプティレス・ヴァースキ》を採用する場合は特殊召喚コストになる攻撃力0で、場持ちが良かったりアドバンテージを稼ぎやすいものを多めに投入したい。
爬虫類族以外の比率が増すと《毒蛇王ヴェノミノン》が活躍しづらいため、可能な限り爬虫類族からチョイスするのが望ましい。
条件に合致する中では《レプティレス・ヒュドラ》の汎用性が高く、シンクロ召喚や《レプティレス・エキドゥーナ》のリンク召喚で最上級モンスターが展開できない場面でも時間稼ぎや露払いとして便利に立ち回れる。
最上級モンスターを多用する性質上どうしても事故率は軽減しにくく、また爬虫類族は扱いやすい蘇生カードが少ないため、《リビングデッドの呼び声》等汎用蘇生カードを多めに投入することになるだろう。
《邪龍アナンタ》は墓地利用カードと噛み合いが悪いため、多めに採用する際は除外した闇属性爬虫類族を墓地に戻せる《終焉の精霊》を併用するのもよい。
《レスキューラビット》からリクルートできる《エーリアン・ソルジャー》等を利用したタイプ。
《ヴェノム・コブラ》や《トゥーン・アリゲーター》など低攻撃力を利用する事で、《ドラゴラド》からのエクシーズ召喚も狙える。
《レスキューラビット》自体は通常の【爬虫類族】でも比較的組み込みやすいが、通常モンスターの総数を確保する事で、これのサポートカードが扱いやすくなる。
《カゲトカゲ》をサーチできるため、《闇の量産工場》と合わせ、毎ターンエクシーズ召喚を行う事も可能。
《決戦の火蓋》との相性も良く、《キングレムリン》で後続を呼び込めばそのまま召喚できる上、除去されたエクシーズモンスターを除外してしまえば《闇の量産工場》等も腐りにくい。
変わった所で、エクシーズ素材として一時的に通常モンスターが保留される事を利用し、《究極封印神エクゾディオス》を展開した後強化する事も可能である。
ディスアドバンテージは大きいが、《スネーク・レイン》とあわせれば凄まじい攻撃力を得られる。
フィールド魔法《ヴェノム・スワンプ》とヴェノムモンスターを使い、ヴェノムカウンターによってロックと除去を行うデッキ。
しかしヴェノムに属するモンスターが少なく、基本ステータスも低いのが難点で、シンクロ召喚によって容易にヴェノムカウンターをリセットできるようにもなってしまった。
ヴェノム以外であれば自分のモンスターの攻撃力も下げてしまう《ヴェノム・スワンプ》と違い、除去は出来ないが相手だけパワーダウンさせる《強者の苦痛》の存在もあって、現環境で使っていくのは難しい。
相手モンスターにAカウンターを乗せ、それらを駆使してコントロール奪取や除去をしながら戦うデッキ。
各種サポートカードはAカウンターを必要とするが、その効果は制限カード並みの威力を発揮する。
また、【ヴェノム】と同じく【フィフティ・フィフティ】という形でロック的な性格も持っている。
墓地肥やしと自己再生を得意とする、光属性と闇属性で構成された溟界を中心としたデッキ。
カテゴリ内だけでなく、光属性と闇属性の爬虫類族全般をサポートする効果も多いので、カテゴリ外の爬虫類族も取り入れやすい。
闇属性モンスターが中心になっており、その多くが攻撃力0に関する効果を持つレプティレスによるデッキ。
爬虫類族サポートだけでなく、強力な闇属性のサポートカードも利用することができる。
《レプティレス・スキュラ》を利用した転移軸、《レプティレス・ヴァースキ》を特殊召喚することにしたものなど、デッキの型も複数存在する。
光属性で統一され、リバースモンスターを多く有するワームを軸としたデッキ。
種族だけでなく属性も統一されているため、《オネスト》を使用でき、《御前試合》にも強いのが利点。
軸に据えるワームによって様々な形になるのが特徴で、種類数に見合った非常に多くの構築・戦術のバリエーションを持っている。
《超進化薬》を使う種族混合デッキ。
かつての爬虫類族の身の寄せどころであり、専ら《超進化薬》により恐竜族モンスターの糧となるしか、種族としての意義が見出せなかった。
恐竜族としては、当時の下級モンスターのラインナップの酷さと自らの重さから、爬虫類族と組ませるのはそれなりに有効だった。
現在では両者とも単独で構築でき、汎用性の低い《超進化薬》に依存する必要がなくなった。
だが、エヴォルド及びエヴォルダーの登場により、かつてとは異なる形での種族混合デッキを組むことができるようになっている。→【エヴォル】
典型的な墓地依存デッキであり、《マクロコスモス》などの無差別除外手段は勿論のこと、ピンポイントでキーカードを狙った《墓穴の指名者》を受けるだけでも致命的になりかねないため、それらの対策は必須。
さらに主力となるカードがメタカードの多い光属性・闇属性に偏りがちなため、この2属性の対策となるメタカードも一通り刺さる。
特にこの2属性に対するメタとなる上にフリーチェーンで墓地を除外してくる【ビーステッド】は天敵と言えるほど相性が悪い。
同じく墓地利用戦術に対するメタ効果と除外を連発してくる【エクソシスター】、墓地利用を封殺してくる【墓守】なども非常に相性の悪い相手と言える。
また、攻撃力を0にしての戦闘破壊も含めた除去手段自体は豊富ながら、種族内や関連サポートカードによるそれら除去効果の殆どが対象をとるため、対象をとる効果に耐性を持つ大型モンスターを突破するのが困難。
墓地から蘇生されていないモンスターであれば《溟界神−オグドアビス》による全体除去が機能するが、それ以外ではトリガーが相手依存となる《溟界妃−アミュネシア》や、《毒蛇王ヴェノミノン》や《蛇神ゲー》の攻撃力を上げて無理矢理突破するなどしかない。
このため、対象をとらない除去手段を持つ他種族のモンスターをエクストラデッキに投入したり、《サンダー・ボルト》などの魔法・罠カードを投入したりといった対策は必要となるだろう。
相手ターンで取れる行動の少なさも課題であり、能動的な妨害手段は《溟界神−オグドアビス》やエーリアンギミックを使った《惑星汚染ウイルス》、《レプティレス・ニャミニ》程度しかない。
こちらも《溟界妃−アミュネシア》や《蕾禍ノ鎖蛇巳》など、相手依存の誘発効果を持つモンスターこそ存在するが、やはりある程度汎用カードの力に頼る事になる。
代表的なカード †
関連リンク †