戦士族/Warrior †
剣や拳など、白兵で戦うモンスターたちの種族で、多くのモンスターが人型である。
全種族中ナンバーワンの数を誇り、大会賞品限定4種・日本未発売3種を含まず、Vジャンプ(2022年5月号開始) 一年間定期購読特典までで1052種類が登場している。
属性別では闇属性206体、光属性249体、地属性365体、水属性54体、炎属性115体、風属性63体。
神属性を除く6つの属性全てに50種類以上のモンスターが属した初の種族である。
優秀な効果やステータスを持つ下級モンスターを数多く擁しており、特に特殊召喚効果による展開力の高さが魅力。
《ジャンク・シンクロン》・《切り込み隊長》・《ゴブリンドバーグ》などのほかのモンスターを特殊召喚できるものや、《フォトン・スラッシャー》・《マジック・ストライカー》・《不死武士》などの自身を特殊召喚できるカードが豊富である。
それら下級戦士族は全て《増援》でサーチできるのも強みであり、加えて《戦士の生還》で条件なしでサルベージが可能なのも魅力。
その《増援》は09/03/01で制限カードに指定されてしまったが、《魔装戦士 ドラゴディウス》や《聖騎士の追想 イゾルデ》も登場し、いまだに「サーチに優れた種族」という印象は強い。
シンクロモンスターやエクシーズモンスターにも強力なものが多く、また上記した展開力のあるカード群によりそれらに繋ぎやすい。
また、魔法使い族によりサポートされるカードもそこそこの数が存在する。
単体性能の高さとサポートカードの豊富さにより、【戦士族】のみならず多くのビートダウンで活躍している。
かつては上級モンスターが攻撃力・汎用性共に乏しく全体の打点の低さが悩みの種だったが、第6期以降はシンクロモンスターやエクシーズモンスターが大幅に増加し、現在では全種族でも有数の決定力を持つ種族となっている。
現にシンクロモンスターの数はドラゴン族・機械族に次ぐ数を擁し、エクシーズモンスターに至っては最多を誇る。
特にランク4エクシーズモンスターの《機甲忍者ブレード・ハート》と《H−C エクスカリバー》は高い決定力を持ち、【戦士族】全般の地力を支えているカードである。
カテゴリ単位でも比較的優秀なものが多い。
大御所にして一大派閥のHEROはその筆頭で、制限カード期にも戦術の核を担えたほどのパワーカードである《E・HERO エアーマン》を始めとして優秀なカードを多数擁する。
特に【E・HEROビート】は時期によって様々な戦術を取り入れる柔軟性に長け、《デュアルスパーク》、属性融合召喚、《E・HERO バブルマン》を軸としたエクシーズ召喚、M・HEROと、複数の派生デッキが環境に顔を出している。
《デステニー・ドロー》を擁する【D−HERO】も、風変わりなコンボで環境に一石を投じた。
戦士族らしくサーチと展開力に特化したテーマデッキでは、【六武衆】・【テラナイト】・【剛鬼】などが世界大会レベルで活躍を見せている。
変わったところでは、墓地からの除外でコンボに繋げる【幻影騎士団】なども環境で活躍している。
- 「戦士は種族ではなく職業なのでは?」という疑問がある。
原作では「族」という範疇でまとめられていたので良かったのだが、OCGにおいて「種族」という括りにしてしまったために魔法使い族と同じく違和感が生じてしまっている。
海外版ではこれを考慮してか、直接的な「種族」の英訳ではなく、単純に型・種類を意味する「Type(タイプ)」とされており、この様な違和感は生じない。
- アニメARC-Vでは、ストロング石島と暗国寺ゲンが「バーバリアン」を、柊修造が炎属性の「ガッツマスター」を、ユートが「幻影騎士団」を使用している。
梁山泊塾所属の勝鬨勇雄、竹田真、梅杉剣が使用した「地」「天」「覇」と頭文字についた「水滸伝」をモチーフとしたモンスターもこの種族だった。
シンクロ次元ではセキュリティが地属性の「ヴィジランテ」・「ゴヨウ」・「ジュッテ」等を使用しており、徳松長次郎は闇属性の「花札衛」を使用している。
風魔日影・月影は忍者、融合次元のグロリアとグレースのタイラー姉妹はアマゾネスを使用している。
デュエル塾として「戦士塾」が存在し、ドラゴン塾に次ぐ人気とされている。
- このように、アニメ6作品にわたって主人公やメイン・ゲストキャラクターが戦士族モンスターを多用しており、機械族同様、その人気の高さが窺える。
その一方で、同じ種族でありながら使用者ごとにデザインは大きく異なっており、元々統一性の薄いこの種族のカードデザイン上での設定のしやすさも窺える。
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